アニメ『クレヨンしんちゃん』(テレビ朝日系)が23日に放送された。この日は「新しい枕がほしいゾ」「何かが足りないゾ」「グラタンは熱~いゾ」の3本立てが放送された。
「何かが足りないゾ」では、いつものメンバーでボール遊びをしようと公園に行ったもの、公園が混んでおり、ボール遊びができないというストーリー。ネネちゃんは「じゃあボール遊びやめてリアル鬼ごっこしましょうよ」と提案してくるが、なんとかそれを避けたいしんのすけたちは、ほかの広い公園である「くじらのちょびひげ公園」を探すことになった。
しかし、公園に向かって出発した直後、マサオくんが持っていたボールが河川敷に落ちてしまう。マサオくんは「ちょっと待っててー!」とみんなに声を掛けてボールを取りに行き、そこでカエル型の石を発見。ボーちゃんが喜ぶと思って持ち帰るも、河川敷から戻ったころにはみんなの姿はおらず。マサオくんは取り残されてしまう。
一方、マサオくんに気づかず先に行った4人だが、次第に、ボーちゃん、ネネちゃん、風間くんが「何かが足りない……」とぼんやりとおにぎりの絵を浮かべるように。しかし、その「何か」には思い至らず、誰もその気持ちを共有しようとはしないという薄情ぶりを発揮していた。
そんなこととはつゆ知らず、自分がいなくなったことでみんなが悲しみ、探し回る4人の姿を想像して急いで歩を進めていたマサオくん。「ごめんね、みんな。僕、はぐれちゃってー!」と言いながら、石を綺麗に洗い、ネネちゃんのために四葉のクローバーを摘み、しんのすけと風間くんのためにアクション仮面のティッシュをもらい、「くじらのちょびひげ公園」に急ぐのだった。
そして公園に着いたマサオくんだったが、しんのすけたちも同時に到着していた。「やっと会えたー!」と、マサオくんにとっては感動の再会になったが、しんのすけたちはきょとん。マサオくんはそれぞれにプレゼントを渡し、しんのすけと風間くんは喜びつつも、「いつのまにこれ集めたの?」「そうだよ。ずっと一緒にいたのに……」と言った瞬間、「あっ。そうか、足りなかったのは、マサオくん……」と思い至る。その様子を見たマサオくんが「どうしたの?」と不思議そうに質問すると、しんのすけは「影、薄いね」とポツリ。みんなは思わず苦笑いを浮かべるのだった――。
この日の放送に視聴者からは、「これはいくらなんでも可哀想過ぎる…」「マサオくんはみんなのことを想ってるのに……」「みんなもっとマサオくん大切にしてあげて!」といった声が集まっていた。
(福田マリ/ライター)
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