『クレヨンしんちゃん』で地味ハロウィン⁉ 「地味過ぎて伝わらないコスプレコンテスト」が開催される……

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　アニメ『クレヨンしんちゃん』（テレビ朝日系）が10月26日に放送された。この日は、すっかり風物詩になってしまったハロウィンを意識して、「コスプレコンテストだゾ」が放送された。

　ある日、上尾先生がまつざか先生に「実は、今度の日曜日にコスプレのコンテストに出るんですけど、どんなネタで行くか決まらないんです……」と悩みを吐露するところからはじまる。上尾先生は、なんとしても優勝したいよう。優勝賞品が用意されているようで、「実は、アラブのイ……」と言いかけると、いつものごとく職員室に入り込んでいたしんのすけとまつざか先生が「アラブのイケメン王子⁉」と大興奮。まつざか先生は「優勝したらアラブのイケメン王子と結婚して玉の輿ですって⁉」と飛び入り参加することになった。

　当日、まつざか先生は「コスプレは家で着替えてそのまま会場入り」という上尾先生の言葉に従い、ピンクのドレス姿で会場へ。だが、そこに待ち受けていたのは野次馬のしんのすけとネネちゃん。ふたりによってなぜかカエルの被りものとタヌキのしっぽをつけられてしまい、「カエルに化けそこねた、魔女に化けようとしているタヌキ」になってしまった。

　そんな姿にさせられて到着したのは、会議室のような一室。中にいたのは要領の得ない受付や数人の地味な参加者たち、普段着の上尾先生だった。まつざか先生が上尾先生を責める中、一人の男性がステージに立ち、「それではコスプレ世界大会！　インカスカベ！」と音頭を取る。実はその男性も参加者。「私はですね、小さい会場なのにIT企業のCEOが新製品を発表するみたいなノリの司会者」と自身のコスプレを説明していた。また、要領の得ない受付も、「ボーっとしてるだけの受付」のコスプレだという。

　驚くまつざか先生に、上尾先生が「これは、“地味過ぎて伝わらないコスプレコンテスト”です」と説明。その後も困惑するまつざか先生を尻目に、「病院で順番待ちをする老人」のコスプレなどが披露され、上尾先生は「イメチェンしようとメガネ屋さんに来たけど、結局いつもと同じようなメガネを選んでしまった女」を披露した。そんな中、当然気合を入れてきたまつざか先生はだだスベリ。「カエルに化けそこねた……」と説明すると参加者も困惑し、まつざか先生が小さくなっていると、しんのすけが割って入り、「コスプレ大会で彼氏ができるかもってはりきって、この格好で家から来ちゃいました！」とフォローすると、参加者は感嘆。参加者兼審査員により、まつざか先生の優勝が決まってしまった。

　帰り道、まつざか先生は納得できないような顔のまま帰路に。もちろん優勝賞品も受け取っていたが、「アラブのイケメン王子の玉の輿」ではなく、実は「アラブのイナメン王国のタマムシコガネが転がしたフンの化石」とのこと。上尾先生からこれを聞かされたまつざか先生は激怒し、化石を投げ捨て、上尾先生は慌てて拾いに行く――というまつざか先生が残念過ぎるオチになっていた。

　この日の放送に視聴者からは、「しんちゃんで地味ハロウィンが見られるとは……！」「みんながこういうハロウィンだったら平和なのに（笑）」「しんのすけのフォローが秀逸すぎ爆笑した！」という声が集まっていた。

（福田マリ／ライター）