「“無個性”」だった主人公が最高のヒーローを目指して成長していくヒーローアニメ待望の第4期ヒーローインターン編が幕を上げた。
67話「抗う運命」
ナイトアイの下でインターンができることになったデクは、ミリオとのパトロール中、壊理という少女と遭遇する。そこで壊理に声をかけてきたのは、ナイトアイがマークする死穢八斎會の若頭・オーバーホールだった。慎重に動くべきとやり過ごそうとするミリオと、怯える壊理を保護しようとするデク。しかし壊理はオーバーホールの殺気を感じ取り、自らデクから離れていった。ナイトアイの言葉、壊理とオーバーホール… モヤモヤとした気持ちが拭えないデクはオールマイトと話そうと彼を訪ねる。そこでオールマイトが発した衝撃的な言葉とは…。
とうとう邂逅した、デクたちとオーバーホール。ここから大きな戦いの火ぶたが切って落とされた。
傷だらけで怯え切った様子のエリを見て、ヒーローとしてどの行動を取るのが成功なのかが試されるデク。ナイトアイには深追いはするなと言われていた中での偶然の出来事に、ミリオはその場から離れようとするが、デクはその腕の中で震えているエリをどうしても見捨てることはできなかった。
ヒーローとして、エリに何か危害を加えているのはないかとオーバーホールに指摘。するとそうではないことを証明すると、路地裏に誘い込まれる。そこでオーバーホールは攻撃をするのではなく、エリに対して殺気を感じさせることで、自ら自分の手に戻ってくるように仕向けたのだった。
怯えていたエリを救い出せなかったこと、オールマイトの後継者問題についてナイトアイに言われた言葉など納得のできないことが立て続けに起こったデクは、オールマイトの元へ向かう。
筆者はこのシーンが原作でもお気に入りだ。デクは今までどこかファンとしての部分が強かったが、自分がオールマイトの後継者なんだ! と口に出して不安をオールマイトにぶつけるのである。そこでナイトアイが見たというオールマイトの死の情報を伝えられる。この時の声優の芝居がやや原作の印象とは異なる気がしたが、原作でドンと描かれていたデクの表情のアップのシーンはアニメでも力が入っていた。
しかしその未来を捻じ曲げると強く心に誓ったデクと、それに応えようとするオールマイト。どんどん絆が強くなっていく師弟関係と、最初はオールマイトに憧れて頼るしかできなかったデクが頼もしくなっていっている描写がムネアツだ。
オールマイトが死んでしまうかもしれないと思われているXデーは、今年か来年。その危機をいかに回避できるのか。見た未来は100%変わらないというナイトアイの個性をどう捻じ曲げることができるのか。デクに課せられたのは重たく辛いことが待っている試練。デクなら大丈夫だと思わせてほしい。
そして、捜査が進むオーバーホールに一本の電話が入る。それは死柄木弔率いるヴィラン連合が、条件次第では死穢八斎會に与するというもので……!?
毎週クライマックスへと続く大きな布石となっている。画面に食いつきながら観てしまう。来週はインターン組の活躍が観られそうだ。
(文=三澤凛)
アニメ『僕のヒーローアカデミア』ついに出会ったデクたちとオーバーホール…戦いの火蓋が切られる!第68話のページです。おたぽるは、アニメ、作品レビュー、週刊少年ジャンプ、僕のヒーローアカデミアの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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