「“無個性”」だった主人公が最高のヒーローを目指して成長していくヒーローアニメ『僕のヒーローアカデミア』。第4期ヒーローインターン編が幕を上げた。
第66話「ボーイ・ミーツ…」
ミリオの紹介でサー・ナイトアイの事務所を訪れたデク。インターンとして働くために熱意を見せるものの、ナイトアイはデクを雇うメリットがない、と書類に印鑑を押そうとしない。ナイトアイは「自分から印鑑を3分以内に奪えばインターンとして雇う」という試験をデクに与えるが、ナイトアイの“個性”の前にデクの動きはすべて見切られてしまう。「オールマイトはワン・フォー・オールをミリオに譲るべきだった」と言い放つナイトアイ。デクは、自分を選んでくれたオールマイトに応えるべく、意を決してナイトアイに挑む!
基本的にレベルの高いアニメ版『ヒロアカ』。そこそこに解釈違いがある気もするが、毎回原作厨も納得させてくれるので安心して観ることができる。
ダダ滑りをした前回の引き。オールマイトの顔真似をしたデクだが、ナイトアイはピクリとも笑わない。それどころか、その顔真似の中で刻まれたシワの位置というめちゃくちゃ細かい点にダメ出しをしてくる始末。
部屋の中の様子から、ナイトアイも自分と同等かそれ以上の熱狂的なファンであることを見抜いたデクは、この顔真似はマイナーなとある事件の顔をチョイスしたのだと語りだしナイトアイもそれにのって、深いオールマイト話に花が咲く。
このインターン活動編は後半になればなるほど重たい話になっていく。その象徴ともいえるナイトメアの、数少ないほっこりシーンだ。しかし、そんなほっこりシーンは一瞬で終わり、デクをインターンとして採用するか否かという話が始まる。
デクがナイトアイの事務所で働くことには大きなメリットがある。しかし、野党側から見たときデクをやとうことにメリットがあるのかどうか?
それを尋ねられた時にすぐに返事をすることができない。それはそうだ。まだまだ仮免を取れたばかりで実戦経験も乏しく力も使いこなしてるとはいいがたい自分が人に対してどう役に立てるかを即座に応えられる、というのは大人でも難しいだろう。
とまどうデクの姿に、ナイトアイから「3分以内にハンコを奪う事ができたら認めてやろう」と言われたデク。ミリオ達は退出してもらい、2人だけで3分間の攻防が始まる。しかし、ワンフォーオールの力をもってしてもデクのうつ全ての攻撃がかわされてしまう。そう、ナイトアイの個性は「予知」ターゲットの行動を1時間分みることができるという力なのだ。
それゆえにどんなに早く動いても、どんなに策を弄しても太刀打ちができないデク。そんな姿を見て、ナイトアイはなぜデクが後継者に選ばれたのかと不平を漏らす。
彼はミリオをオールマイトの後継者として推薦していたようだ。 目の前にいるデクよりもミリオが力を持てば。もっと別の未来が広がっているんじゃないかと。
しかし、今までのオールマイトとの時間を否定されたような気がしたデクは自分の力を最大限振り絞り、かつ自分以外の物体の力を借りてナイトアイの気をそらそうとする。
残念ながら時間内にハンコを奪う事ができなかったデク。しかしどんなに室内で動いても大好きなオールマイトがプリントされたグッズには足跡一つ、ケガ一つつけることなくやり遂げたのだ。それに気付いたナイトアイはつい笑みを漏らしてしまう。試験の結果はまさかの合格!デクが申し込みをしてきた時から合格はとうに決めていたというのだ。
しかしそれはデクを認めての合格ではなく、オールマイトの力を持つことをデクにあきらめさせるための採用だったのだ。ここでデクはナイトアイを認めさせるため、ワンフォーオールのレベルアップのために、インターン活動をスタートさせる決意を改めて固めるのだった。
寮に戻ると1-Aの面々もデクのインターン決定に喜んでくれた。爆轟が怒り狂う描写があったが、のシーンは完全アニメオリジナルであった。常闇がホークスに呼ばれたり、お茶子、切島、梅雨のインターンについてのヒントもちりばめられていた。
そしてED開け、とうとうこのインターン編のカギとなるエリとデク、そしてオーバーホールが顔を合わせた。来週からぐんぐん進んでいくのだろうな。心して待とう。
(文=三澤凛)
アニメ『僕のヒーローアカデミア』デクがインターン合格!いよいよ物語が大きく動き出し……?第66話のページです。おたぽるは、漫画、アニメ、作品レビュー、マンガ&ラノベ、週刊少年ジャンプ、僕のヒーローアカデミアの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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