アニメ『僕のヒーローアカデミア』待望の第4期スタートにも関わらず、原作との齟齬や作画の乱れで不安な出だしとなった第64話

アニメ『僕のヒーローアカデミア』待望の第4期スタートにも関わらず、原作との齟齬や作画の乱れで不安な出だしとなった第64話の画像1『僕のヒーローアカデミア』公式HPより

 “無個性”だった主人公が最高のヒーローを目指して成長していくヒーローアニメ『僕のヒーローアカデミア』。待望の第4期ヒーローインターン編が幕を上げた。

 とうとう始まったヒーローインターン編。今回は新規の方にも入りやすいように、物語の大枠とキャラクターの紹介に終始するアニメオリジナルストーリーの第一話。台風の影響でオンエアが延期になるトラブルに見舞われた初回放送となった。

 オールマイトの引退に世間が湧く中、「次は君だ」の台詞に込められた意味を深読みする記者が現れた。それはオールマイトが後継者となる人物に向けたのでは、と読んだ記者の徳田種男。彼は雄英高校の生徒にそれに該当する人物がいることを推理し、雄英に潜入捜査することになったのだ。その中でも彼が注目したのはビッグ3の面々でもなく、デクのいる1Aの生徒たち。彼らの目覚ましい活躍やオールマイトが雄英に入った時期などを鑑みて彼らに目を付けた。

 取材を受ける1Aの寮生活に密着取材ということで1A在籍の総勢20名それぞれの紹介映像が差し込まれる。しかし徳田はすでにめぼしをつけていて、この1Aの取材に訪れている。ある程度の能力を持っているのは当然で、体育祭でトップ6に1Aのメンバーが入っており、その面々だろうと踏んでいた。

 しかもその中でも轟はナンバー2の息子であり、わざわざ後継者にするとは思えない、爆豪も中学時代にオールマイトを超えると豪語していたことから除外される。そこで常闇くんにはいかず、緑谷出久が後継者に違いないとめぼしをつけたのだ。

 突飛な理由付けだが推理がばっちり的中してしまい、徳田はデクに近づいていく。ちょうどオールマイトが1Aの面々に肉まんを差し入れた後、デクがオールマイトの後継者候補だと思っているのだが? と直球に突きつける。

 嘘がつけない彼はその動揺が顔に出てしまい、図星だということをばらしてしまう。しかし徳田はそれをスクープとして世の中に出すつもりはさらさらなかった。ただ自分の中で、ヒーローがいなくても大丈夫だと安心する確信を得たいことから、この取材を始めたというのだ。デクという後継者を目にし、彼は記念撮影だけして安心して帰っていった。

 この秘密ってかっちゃんとデクとオールマイトの3人だけの秘密じゃなかったのだろうか。(校長などは除く) こんなポッと出のキャラクターにばれていい秘密ではないはず。説明のための体のいい展開で、大事な設定が簡単に踏みにじられるのは残念だ。ヒロアカアニメはクオリティが高いが、たまにそういった原作との齟齬が起こるのが本当に悲しい。今回は第1話から作画が若干崩れている部分があったので、第4期にして不安定さがみられるのは勘弁してもらいたい。

 シリーズ史上最高に重たい話を扱うクールでもあるので、ぜひとも最高の作画と演出を見せてほしい。次回からは本編が始まり、新しい敵たちが続々と現れるだろう。彼らの成長を見届けたい。
(文=三澤凛)

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