華山みおの【物語探索その15】

『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~2人の英雄~』で改めて知るオールマイトのかっこよさ…デクとの共闘シーンに感涙!

 大好きな作品を大きなスクリーンで観たい。その願いがこの夏叶いました!! 今回は原作漫画が大好きな『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~2人の英雄~(ヒーロー)』をレビューします。

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『僕のヒーローアカデミア』とは??

 週刊少年ジャンプで現在好評連載中でアニメも現在第3期が放送されている超人気漫画。通称『ヒロアカ』。

 総人口の約8割が何らかの超常能力〝個性″を持つ世界。憧れのNo1ヒーローのオールマイトと出会った〝無個性”の少年・緑谷出久、通称「デク」がオールマイトから個性を受け継ぎ最高のヒーローを目指す物語。
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 そして、今回の映画のあらすじはこちら

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 白熱の期末試験が終わり、夏休みの林間合宿を控えた雄英高校のメンバー。

 デクとオールマイトは、ある人物からの招待を受け海外に浮かぶ巨大人口移動都市《I・アイランド》を訪れていた。

 世界中の科学研究社たちの英知が集まったまさにサイエンスハリウッドのような島で個性やヒーローアイテムの研究成果を展示した《I・エキスポ》が開催される中、デクは”無個性”の少女・メリッサと出会う。

 メリッサに、かつて同じ”無個性”だった自分を重ねあわせるデク。その時、突如鉄壁のセキュリティを誇るアイランド警備システムが敵(ヴィラン)にハッキングされ島内全ての人間が人質に獲られてしまう!

 いま、ヒーロー社会の構造を揺るがしかねない【ある計画】が発動する――!

 その鍵を握るは、平和の象徴・オールマイト。
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 僕のヒーローアカデミアって期待を絶対に裏切らない。No.1ヒーローのオールマイトが「私が来た!」と力強く言ってくれる安心感と同じで、“絶対に大丈夫”と信じて観に行けるのは、TVシリーズの1期から現在の3期までずっと、原作ファンが大満足するものを届けてくれているからです。そして全部ではなかったとしても、原作者の堀越耕平先生が制作に関わっているというのも、ファンの不安要素を打ち消す大きな要因だったのだと思います。
 
 今回の話は、原作・アニメの期末後、夏合宿前の空白期間に起こったエピソードです。空白の夏部分がピックアップされています。つまり、神野区の悪夢の前。私、あの一連のエピソードが大好きでして、原作コミックス11巻に収録されているオールマイト最後の戦いを何度も何度も、繰り返し読んでいます(現在も)。まだ映画化の話がなかった時にも、友達と『ヒロアカ』が映画化されるならこの部分がいいなと言っていたくらい、オールマイトとオール・フォー・ワンの白熱した戦いを大きなスクリーンで観たかったんです。

 神野区のストーリーではないですが、「オールマイトの闘いを大きなスクリーンんでみる」という望みはかないました。今回ストーリーのそこかしこに、『ヒロアカ』に初めて触れる方も楽しめるよう配慮が最大限にしてありました。それゆえ、既存キャラクターが物語をスムーズに進めるために極端なデフォルメをされている部分が少し気になったのですが、オールマイトにはそれがありませんでした。なんというか、平和の象徴でありNo1ヒーローであるオールマイトは全くぶれずに、皆を安心させてくれる存在なんだなと思って改めてカッコイイと思いました。

 とにかく見どころは、オールマイトとデクの共闘シーン。原作の流れから行っても今後デクとオールマイトが共闘する姿を見ることは、かなわないでしょう。それを思うと涙なしでは見られません。 

 また、今回は入場者先着100万名に特典コミックス【Vol.Origin】がプレゼントされるのですが、堀越先生の描きおろし漫画で、これまたオールマイトの過去のお話しが描かれています。本当に、もう、これ、絶対読んでほしい……。謎だった他のキャラのあれとかもあるし、ネタバレできないんですが、本当にもうこれお金払って読む価値あるし……! ってなります。9ページのおまけ漫画なのに、ものすごい情報量ですよ。今後ここの近くの話も描かれるのかな。映画の内容はもちろん、この特典コミックスを手に入れるためだけでも劇場を訪れる価値はあります。

 ついついオールマイトのことばかり書き連ねてしまったのですが、もちろん他の人気キャラクターたちもかなり熱い戦いを見せてくれます! 1Aのメンバーがほぼ全員海外に来ていること(メイン登場の10人は理由が説明されていたけれど)に、ちょっとした強引さを感じはしたものの、皆の活躍がスクリーンで観れるのはやはり胸アツです。

 特に今回は、耳郎響香ちゃんの活躍がうれしかった! 原作の文化祭編でも大活躍でしたが、今回は耳郎ちゃんの個性による索敵能力の高さが存分に発揮されていてすごく良かった。『ヒロアカ』は女性キャラクターの“強さ”がとても素敵なんです。ちなみに私が一番『ヒロアカ』で好きなキャラクターは、麗日お茶子。強くてかわいくて優しくて、私の憧れのヒーローです。一人称が「ウチ」なのは耳郎ちゃんで、お茶子じゃないと思うんだけどな……というのが数少ないアニメ版の不満です……。

 映画オリジナルキャラクターのメリッサも、強くて素敵な女性でした。タイトルの『二人の英雄(ヒーロー)』は、もちろんオールマイトとデクの意味もあるかと思いますが、オールマイトとデヴィット、デクとメリッサという意味もあるんじゃないかなと思っています。個人的に。

 デクと同じく無個性だったメリッサ。無個性というのがあまり強調されず終わってしまった気もするのですが、メリッサは劇中で確かにヒーローだったし、資格だったり認められたものではないかもしれないけど、すごくすごくカッコ良かった。“きっと誰もが誰かのヒーロー”の言葉通り。メリッサはデクのヒーローだったし、映画を観た観客のヒーローでもあったと思います。もちろん、私にとっても。

 私も誰かのヒーローになりたい。無個性かもしれないけど足掻いている最中の私に、『僕のヒーローアカデミア』はたくさんの力をくれるのです。オールマイト、デクをはじめとするヒーローたちの活躍が、きっと観た人に何か力をくれること間違いなしの映画だと思います。

 最高のヒーローになるための物語、ぜひ劇場に足を運んでみてください。
(文=華山みお)

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