第25回

薔薇族だった時代 ~生きた筋肉を彫刻のように撮影した「アスファルトヒーロー」

薔薇族だった時代 ~生きた筋肉を彫刻のように撮影した「アスファルトヒーロー」の画像1撮影:津田広樹

 現役スポーツ選手を薔薇族グラビア用に撮影していた時代、撮影場所にもこだわりを持っていた。

 現在、私のTwitterにてフォロワーさん限定送信開始した幻の『津田広樹写真集』電子版は、カラーグラビアの最高峰と言えよう。大学の水球部の部室に午後の陽射しが入る中、褐色の筋肉が美しい現役選手を立たせ、ワインレッドのバスタオルを騎士の様に肩からかけて撮影をした。DMを頂いたフォロワーさんにしか送信できない画像には、ブルーグレーの毛布の置かれたベンチに腰かけた現役水球選手の手の隙間から何かが見えているカットも含まれている。自画自賛だが、この先どんな好条件でも撮影できないであろうまさに最高峰の作品だ。現在、発売中なのでぜひともTwitterにDMを頂けたら幸いだ。

 モノクログラビアページにも別な世界観で力を入れている。「アスファルトヒーロー」は、現代では住宅や店舗などに当たり前になっているコンクリートの打ちっぱなしの場所で、この現役スポーツ選手の、素朴だけれど生きた彫刻のような筋肉が一番美しく見えるモノクログラビアを撮影した自信から付けたタイトルだった。

 私が撮影してレイアウトしていた薔薇族グラビア作品のタイトルは、ほとんど作品が完成して、写真プリント原稿やフィルムなどを見ながらレイアウト時に決めていた。この「アスファルトヒーロー」は、モノクログラビアながらなんと7ページ、無機質なシャワー室でのシャワーシーンなど10カットが掲載された。

 体育大学のかなり有望だった選手を撮影したのだが、後にやはりすごい選手になっていて驚きを隠せなかった。モノクロの世界観としても、群を抜いている津田広樹作品と言われていた。
(文=津田広樹)

【津田広樹プロフィール】
 いわゆる80年代アイドル全盛の時代にスチール撮影のみならず、その多才さを認められてグッズ等の企画発案にまでもマルチな才能を発揮したキャリアをもちながら、あらたなる新天地として当時の有力ゲイ雑誌であった薔薇族の出版会社に編集部員として転身。その後もさらにその非凡なる才能の昇華は衰えを知らず、グラビアや企画ページ等にも幅ひろく手腕をふるい、多くの絶賛を得るまでにおよぶ。そして1996年にはゲイ業界初の試みであった3D写真集付き映像ビデオ、ジャック・リードを発売し世に送り出した。
 さらにオリジナル競パン付きDVDの発売など革新を起こし続けるも、無断配信に苛まれ、昨年に全ての映像ソフトのレーベルを手離す。しかし長年ににわたり不変的な価値観を持ち続ける津田広樹の世界観は色褪せることのなく、その真価を現在も世に問い続けている。 

●津田広樹Twitter 
https://twitter.com/hk8efj4xx3zxkim

てぃーんず・まーち

てぃーんず・まーち

薔薇族あり、百合族あり

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