アニメ『放課後さいころ倶楽部』翠がゲームは完成しない? 先輩デザイナーが放った言葉の真意とは?

『放課後さいころ倶楽部』公式HPより

 ボードゲームの魅力的に引き込まれた女子高生が、ゲームを通して仲間との友情を深め、成長していく青春ストーリーの第6話がオンエアされた。

第6話 「ひよっこデザイナー誕生!」

翠がバイト先の『さいころ倶楽部』で自作のゲームを店長にテストプレイしてもらっていると、そこへ店長の友人で、有名なゲームデザイナーのジョージ・ベレスフォードが現れる。「俺にもプレイさせろ」と言うジョージだったが、翠は「未完成だから」と断った。すると、ジョージはそんな翠に「残念ながらそのゲームは完成することはない」と断言する。

 まだ夏休み期間中の3人。今回は以前ボードゲームデザイナーになりたいといっていた翠がメイン。その彼女が初めて作ったゲームが一応の完成を見せた。しかし、彼女は友人にそのゲームを遊ばれるのは恥ずかしいと、綾と美姫のふたりがプレイしたいといっても『まずは店長に遊んでもらってから』、と拒否。この思考がゲームデザイナーへの道を阻んでいることに彼女は気づかないでいた 

 それを教えてくれたのは、店長の友達で外国では有名なゲームデザイナーのジョージ・ベレスフォードという男性。彼は翠がゲームデザイナーを目指していることを喜んだが、彼女の消極的な様子を痛烈に批判。そのままではゲームを完成させることは不可能だと言い切った。

 この痛烈な批判に反発をしたものの、翠は勇気を振り絞り綾と美姫にゲームをプレイしてもらうことに。彼女が作ったゲームは「ワンルーム」というバイトをして家具と雑貨を買って部屋を完成させるゲーム。

 遊び方は
・部屋ボードと5金をもってスタート
・2つのフェーズでできている
・1つ目のバイトフェーズではトランプの数字がバイトの時間をしめす
・8をひいたら8金を稼げる
・大きなカードを引いた方が得だと一見思うが、大きなカードをもっていると次の買い物フェーズで買い物をすることができない。
・小さな数字の人が買い物に行ける(現実社会でもバイトをたくさんしていると時間がなくて買い物ができなくなってしまうのと一緒)
・12枚までカードが置ける
・最後に得点が高い人が勝ちとなる
・家具は同じ色でそろえた方が得点が高くなる
・雑貨を買ったらポイントになり、特定の家具と一緒だと高得点となる
・家具はコストが高いほど組み合わされる雑貨の種類が増える

 というもの。きちんと考えられており、イラストも可愛いし女の子がときめくポイントもたくさん詰まっている。部屋の種類と家具を合わせるなど、たとえゲームの中だとしても自分だけの部屋を作り上げていくのは楽しい。

 最初は楽しく遊んでいた美姫と綾だったが一度ゲームを上がってみると、どこか少しうかない表情。翠もふたりに気を使わせているというのをひしひしと感じ、どこが悪かったのかを聞いてみることに。

 最初はしどろもどろ答えていたふたりだったが、翠の真剣さに押され、プレイしている中で思ったことをポンポンと上げていく。それは、完璧に完成させられたと思い込んでいた翠には目から鱗だが確実に面白いアイデアで、彼女はここでジョージが言っていたことの本当の意味を知った。

 ゲームを完成させるにはテストプレイが必要不可欠。どんなに優れたゲームデザイナーであったとしても、ひとりで完全にゲームを完成させることは不可能なのだ。実際にプレイをして意見を交わしさらによいものにするために試行錯誤する。これが最高のゲームを作るために必要なのだった。

 新しい一歩を踏み出した翠はジョージに宣戦布告し、またゲーム作りに専念す。店長とジョージはそんな翠の姿を見て、新たなゲームデザイナーの誕生を祝うのだった。

 このアニメを見ているとボードゲームやってみたくなる。これから翠がどんなゲームを生み出すのか。楽しみだ。
(文=三澤凛)

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