アニメ『星合の空 -ほしあいのそら-』それぞれが抱える闇をさらに深掘り…中学生なのにそんな問題を抱えてるの!?第5話

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TVアニメ「星合の空 -ほしあいのそら-」公式ホームページより

 廃部寸前の男子中学ソフトテニス部を舞台に、ソフトテニスを通した様々な想いを胸に抱く少年たちの青春ストーリーが描かれる赤根和樹原作・監督・脚本の期待のオリジナルアニメ『星合の空 -ほしあいのそら-』。第5話がオンエアされた。

 個々の可能性を見いだすことに成功した男子ソフトテニス部は、今までになくやる気と活力に満ちていた。しかし、張り切ってコートに飛び出して練習する仲間とは違い、

眞己の心は雲に覆われたように暗いまま…。

 ラケットも持ってこない眞己の様子を心配した柊真は、二人きりで眞己から事情を聞き出す。最初は言いにくそうにしていた眞己だったが、「隠し事はなしだ」と真剣な眼差しを向ける柊真に、一呼吸置くと静かに語りだした。

 それぞれのキャラクターのバックボーンがちょっとずつ明らかになり、部活などで学内で見せる顔とのギャップに驚くばかり。

 前回クズ男(父親)にラケットを破壊された眞己は、柊真になぜラケットが壊れたのか問われる。こういうの絶対言いづらい。家庭の中で起こる悲しい苦しいどうしようもないことを、それを知らずに接してくれる友達に告白するという勇気。そしてそれを丸っと受け止めてそばに立ってくれる度量。中学生だよ…。もう涙が出てしまう。

 大人の男性暴力的な振る舞いは同じ大人でも怖い。畏怖の対象であることを刻み付けられた存在であるなら、なおさら怖い。こんな大人に屈服するしかない自分を、眞己は何度責めただろう。そんな相手に同級生の柊真が真っ向から立ち向かってくれる。喧嘩っ早さにヒヤヒヤしたけれどここでもそれが少し出たような。眞己父に馬鹿正直にフルネームを答えてしまったことが、今後なにか事件を呼び起こさないか心配でならない。あいつはなんかそういうことしそうだ……。

 眞己家に起こったことと同じくらい衝撃的だったのは、生徒会長の家庭問題。かなりの金持ちらしいが、家の中はだいぶいびつで異質な様子。洋風の家で和風の会長の名前は「絹代」。祖母が付けた名前で祖母は孫を溺愛しているようだが、母は彼女を「ルリハさん」と呼ぶ。なんでも彼女の命名時に勝手に祖母が付けたために、気に入っていないようだ。

 会長の家は嫁姑関係に根深い問題があったらしい。中学も母の一存で現在のレベルに入れられてしまったようだ。本人は私立女子校を希望していたらしい。この時の母と祖母は取っ組み合いの喧嘩をするほどだったとか。

 そんな2人が執着している当の会長は、2人が呼ぶ絹代でもルリハでもなく、自分の本当の名前は「香織」であり、その名前が1番かわいい、と思っているようだ。相入れない三者の思いが闇深い……。

 一方それぞれの家庭で色々あるなかでも練習試合は近づいてきていた。部活内は活気付き、それぞれが真摯にソフトテニスを楽しんでいる。しかし、眞己がきてから副部長らしいことが出来ていないことを気に病んでいた凛太郎。自分が養子だったことから何事も懸命に取り組んでも、誰からも本当は必要とされていないのではないかとずっと気にしていたのだ。もちろんそれはただの喜憂なのだが、そう思い込むと全てそうやって関連付けられてしまうのも分かる。

 相変わらず文句ばっかりいいながら、男子ソフトボール部に粘着する御杖も健在。マジで毎回イラッとするキャラナンバーワンだ。今のところメインヒロインなのだろうか……。

 さて、とうとう来週から練習試合。相手は強豪校で人数もレベルも段違いのようだ。1人唐突に絡んできた輩もおり、波乱の予感しかしないが……どんな展開になるのか。
(文=三澤凛)

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