アニメ『星合の空 -ほしあいのそら-』初心者に全敗してしまう部に流血事件を起こす部員…波乱の第３話

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　廃部寸前の男子中学ソフトテニス部を舞台に、ソフトテニスを通した様々な想いを胸に抱く少年たちの青春ストーリーが描かれる赤根和樹原作・監督・脚本の期待のオリジナルアニメ『星合の空 -ほしあいのそら-』。第３話がオンエアされた。

　契約のひとつだと、律儀に食材の買い出しを手伝う柊真と、それを手伝う悠汰。

そして、なぜか男子ソフトテニス部に興味を持ってついてくる夏南子に眞己は手料理を振る舞う。手際よく作る眞己の姿とおいしい料理に三人は感嘆の声をもらす。

　そんな中、まだ初心者で疑問だらけの眞己に、柊真は詳しいルールとソフトテニスの基本を教えるため練習試合を計画する。しかし、眞己を調子に乗せたくない晋吾や翅、樹はある企みをみせ…。

　アニメが最高に面白くなりそうなのに、前回初公開だったエンディングが物議を醸しだしているのが残念でならない。インパクトのあるエンディング内容だけに、そんな話題のなり方や、この騒動のせいでこの面白い内容が誤解されてしまうのだけは避けてほしいところだ。

　毎回、眞己と柊真を中心としたストーリーに雨野樹が絡む物語だ。女子ソフトテニス部に姉が所属していて、性格のよさそうな男子だ。

　眞己にルールを教えるために簡易的に試合をやってみることになった男子ソフトテニス部。最初は初心者に負けるはずがないと挑んできた面々だが、眞己の巧みなラケットさばきに続々と敗北していってしまう。

　樹のペアは、樹が意地の悪いプレイをして眞己を追い詰めたが、対応力もある眞己はすぐにそのプレイにも追いついて打ち返してしまう。そしてついには全てのペアが眞己・柊真ペアに負けてしまう。

　自分たちが勝ったのにどんどん表情が曇る柊真。彼は部長として、初心者に全敗する部員にくやしさを覚えたのだ。

　見た目とは裏腹に結構苛立ちを表に出すタイプの柊真。一生懸命やってこんな結果しか出ないのか？　ただのバカか？　と暴言を吐き部活から飛び出していってしまう。

　柊真が部活に愛想をつかしている間に、男子ソフトテニス部に事件が起こる。雨野樹が男子ソフトテニス部にいちゃもんをつけてきた男子をラケットで殴ってしまったのだ。家族についてからかわれたことが、彼の逆鱗に触れたのだろう。いとも簡単に頭部を強打してラケットはひしゃげ、血が噴き出した。
　
　彼の家は母子家庭で、ゴミ屋敷と呼ばれている。ゴミ屋敷はただの噂に過ぎないようだが、母子家庭は本当のことらしく、しかも彼がまだ赤ん坊だった時に母から熱湯をかけられたことがあり背中に大きな火傷の痕があるらしい。

　家族の不和のことを嬉々として語る人なんていない。それをからかわれて喜ぶ人もいない。彼がカッとなってしまう気持ちも分かる。眞己も自分の家がシングルマザーだからと雨野に話し、少し彼らの間に漂っていた空気が丸くなったようだ。

　いらだって部活を休んでいた柊真も眞己からの電話で気持ちを改め、復帰を果たす。全員揃った部活で眞己は全員に現在のペアを全部解消し、新たなペアを組むことを提案した。この提案で、部活は窮地を達することができるのだろうか？
（文=三澤凛）