『星合の空』EDダンス“無断トレース”疑惑 製作委員会は「事実関係確認中」……エンディングは第3話でも引き続き放送

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『星合の空』公式サイトより

『天空のエスカフローネ』などで知られる赤根和樹監督が原作・監督・脚本を担当するオリジナルアニメ『星合の空』(TBS系)に浮上した、無断トレース疑惑。エンディングでキャラクターたちが披露しているダンスについて、有名踊り手の振り付けをまんまパクっているのではないか、と疑いをかけられている問題だ。

『星合の空』のエンディングは、AIKI from bless4によるEDテーマ「籠の中の僕らは」に乗せて、キャラクターたちがダンスを踊るという内容。どことなく、TVドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)の恋ダンスを彷彿とさせる作りになっている。

 だが、このダンスについて、有名な踊り手であるめろちん氏が<自分の振り付けに似ていると教えてもらったので比較してみたんだけど…>とツイートしたことで、無断でトレースしているのではないかという疑惑が浮上。その後、同じく踊り手である七河みこ氏もTwitterで<私も恐らく使われてしまっています…>とツイートし、ネットには、「これはアウト」とアニメ側を批判する声が続々上がっている。

 エンディングスタッフには、<絵コンテ/演出/作画 江畑諒真><総作画監督 高橋裕一>といったスタッフがクレジットされているが、振り付け担当などは表記されていなかった。

 今回の件は厳密に言うと、無断“トレース”ではなく、無断“ロトスコープ”【注:実写映像をトレースしてアニメにする手法】と思われる。今回の騒動では、驚くべきことに模倣なら良し、先人たちもそうしてきたと擁護する業界人も出てきている。

 ダンスの振り付けには著作権があるが、オリジナリティが必要とされており、既存のステップの組み合わせは著作物と認められない。過去の裁判例でも、独創性がなかったために著作物と認められなかったケースがあり、素人目ではアウトなのか、セーフなのか判断できない案件だ。だが、スタッフがめろちん氏、七河みこ氏のダンスを見て、許可も得ず商用利用しているのであれば、それはモラル的にはアウトなのではという意見も少なくはない。

 第3話の放送を控えた24日、『星合の空』公式Twitterは<「星合の空」エンディングアニメーションでご指摘いただいている点について、現在、事実関係を確認しております>とツイート。その後、めろちん氏は<TBS制作様より振付を使用したと謝罪のご連絡をいただきました。一部はまだ調査中とのことです。今後については弁護士を通し対応させていただき、詳しい経緯などわかりましたらご報告をさせていただきます。>とTBS側から謝罪があったことを報告した。七河みこ氏も同様の報告をしている。

 その深夜に放送された第3話では、さすがに差し替えが難しかったのか、例のエンディングはサビから放送がされていた(序盤は特殊EDだった)。

 アニメでは、過去にも『涼宮ハルヒの憂鬱』の「ハレ晴レユカイ」のダンスについて、Berryz工房のダンスとの類似性が指摘されていたが、この件は今もなお放置されたままだ。しかし、今はコンプライアンス重視のご時世。この騒動はどのような結末を迎えるのだろうか。

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