ドラマ『モトカレマニア』昔の恋人に会うと誰でも心が揺らぐもの?観ていてハラハラな第2話

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モトカレマニア – フジテレビより

 元カレの存在を引きずり、“モトカレマニア(MKM)”になった女の子の混乱と暴走と試行錯誤の物語。合言葉は「女だって引きずる!!!」 「イタカワMKM」の“ざわざわ”ラブコメディー木曜劇場『モトカレマニア』。第2話がオンエアされた。

 お互いがモトカレ、モトカノを忘れられない似た者同士だということを知ったユリカと山下。二人はそれぞれの過去を語り、元恋人との未練を断ちきりまっとうに恋愛ができるようMKM同盟を結成する。
 
 こんな風に身近に丁度よく同じ状況の異性が来てくれるって素晴らしいな。最終的に二人がくっつけば万々歳だけど、そうじゃなくても同じ境遇を「わかるー!」って話し合えるだけでもだいぶ心が楽になるものだ。同じ境遇じゃない人には「何言ってんの? やめなよ」って言われちゃう案件だからな。わかってもらえる存在って大事だ。

 しかしユリカに襲い掛かってくる試練は、モトカレ・マコチのことだけではなく、仕事のこともある。借り採用期間は短く、残りの時間で少しでも実績を作らないと仮契約後の本採用には至らないという結果になってしまう。

 押しに弱そうな社長だとしても、現実問題ひと一人を雇用するということについてはそれなりにシビアなのだろう。自分の名前が入ったチラシをポスティングして結果を見ることになるのだが、なかなか自分がいれたチラシへの反響が全くないという事実にへこむユリカ。

 そんなユリカを見て手伝ってくれたりアドバイスをくれたりと気にかけてくれるマコチ。今になって、マコチの方から「あの時は本当に楽しかった」と告げられたりと心をかき乱しに来る。しかも貸してもらったハンカチからは確実に女がいることを告げる香りが漂ってきて……。

 そう、前回の段階で同居している人がいることは本人の口から語られていた。だからそんなのわかり切っていたが、こうも決定的証拠を突きつけられるとやはりへこむ。しかも、なぜかその柔軟剤の香りの女と思わしき女性がユリカのことを偵察しに来ているようだ。

 モトカノのことが気になるのはイマカノも一緒。むしろ、過去のことを穏やかな顔して語られたらそりゃ心穏やかにはいられない。

 そんな荒れた心を山下さんに愚痴っていたら、ぐんぐんと募るマコチに会ってみたい熱を口にする山下。するとなんとも都合がいいことに、マコチがそこに現れる。

 マコチの社交力、かわいがられ力、適度なおバカ感などなど好感度の高さにやられてしまう山下。そう、マコチは大きいタイプの逃した魚。それを目の当たりにした山下はユリカの抜け出せないモトカレマニアの状況を知る。

 一方のマコチも、突然目の前に現れたモトカノ・ユリカについて思い悩んでいた。同居人であるさくらから、ユリカの写真を見られ質問されたことで色々と考え始めるのだ。ふにゃっとした笑顔がかわいかったこと、未だ悲しい顔は見たくないと思うこと、変わっちゃったねっていわれたことが悲しかったことを、自分の中にいる複数の気持ちを整理し、ある一つの結論に至る。

 ユリカが会社に来たばかりの時は「元バイト先の人」今回は「俺らは仕事仲間!」少しだけ昇進したユリカ。彼はそんな仕事仲間のユリカを本当に大切な人だったと改めて思い、そんな大事な人のことを応援したいという気持ちに思い至ったようだ。

 うれしいのか。こんなこと元カレに言われて。元カレ幻想のマコチを封印していたユリカも、今回のことで何かが切れた。空想の中のマコチはそんなことは言わない。妄想マコチが復活して、ますますユリカのモトカレマニアからの脱出は遠ざかるのだった。
(文=三澤凛)

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