アニメ『炎炎ノ消防隊』いまだ神回無し!クオリティは高いのに展開が退屈?? 第6話

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TVアニメ『炎炎ノ消防隊』より

 灼熱のバトルファンタジー『炎炎ノ消防隊』。第陸話がオンエアされた。

第陸話「約束の火華」

 同じ修道院で暮らしていたアイリスとヒバナ。まだ無垢な少女だった二人の穏やかな生活は、ある日突然に失われ、ヒバナの心は悲しみと憎悪で塗りつぶされた……。「第5」ヒバナ大隊長に挑み、猛攻をうけ続けるシンラだったが、彼女の過去を聞き、奮起。人々を救う「ヒーロー」としての心持ちを新たに立ち向かってゆく。

 だいだいどのアニメも折り返しを迎え、一度は「神回!」と叫びたくなる回が出てくる時期。しかし、このアニメは未だそれを迎えていない。山場があるようなないような、ギリギリの退屈さがある。画は毎回崩れることなくキレイであり、炎の迫力も毎回息をのむ。しかし、話がつまらない。展開に面白くないのである。
 
 今回はなぜ火華がシスターの道から大隊長まで上り詰めたかが語られる。目の前で修道院が燃え、絶望したというのが理由らしい。しかし、なぜ修道院が燃えアイリスとヒバナだけが生き残ったのか、描写がない。ヒバナが憎悪するだけの理由や無慈悲さに神への信仰を捨てるという理由が、視聴者に伝わらないだろう。

 あのとき、助けてくれる人などいなかったというヒバナに対して、シンラは「俺がアンタのヒーローになる」と言い切りヒバナの攻撃を撃ち返す。しかし、「めまいや動機、息切れは全部勘違いだ」と精神論で自分の体調を押し切っての勝利である。

 ヒバナの技は、熱で体を覆い熱失神の症状を故意に起こすものだ。この際の症状を「勘違い」と言い切ってみせてしまうのは、熱中症を否定してさらに働かせるブラック企業のような物言いで不快感を与えられた。勘違いではないし、そういう症状を押し通して勝つというのはいかがなものか。

 ヒバナとアイリスの昔からの約束が果たされるシーンはとても良かった。志が変わってしまったとしても、ふたりの関係性が変わらないという部分が描写されたのは印象的で、これからまた新たな絆が生まれるだろうと予感された。

 しかし、この戦いでシンラのことが好きになってしまったヒバナにはひどく驚かせられた。どの部分? どの部分で好きになったの?! ヒーローになるって言われたから好きになっちゃったの?! チョロすぎじゃね?! と疑問だらけだ。第五の隊員はヒバナにメロメロのようだが、その人たちからはシンラはボコボコにされてしまうのでは……。
 
 ヒバナの話で2話使ったが、まだまだ解決していないことや活躍していないキャラクターをどのように見せていくのだろうか。今回のエピソードのように時間を使った割にすっきりしないエピソードが多くならないように願いたい。

 そして一度でいい。神回をみたというようなエピソードを見せてほしい。声優の退屈なトークコーナーはいらないから……。
(文=三澤凛)

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