『天気の子』あの有名宣伝トラックがまさかの登場⁉　歌舞伎町が聖地巡礼の地に

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　7月19日、新海誠監督の最新作『天気の子』の公開がついにスタートした。公開前には“新海節”が発揮された作品であることが明かされた『天気の子』だが、その言葉の通りといえる作品だろう。「大衆向け」と評される『君の名は。』で新海誠を知った層の感想が気になるところだが、新海監督自身も語っていたように、賛否が分かれそうな雰囲気はある。

※以下、ネタバレが含まれます。

　新海誠作品といえば、JR新宿駅を周辺とする「新宿」の景色が必ず描かれるが、本作もそれは健在。離島を飛び出し、東京にやってきた家出少年・帆高がまず行き着く先は新宿。しかも歌舞伎町周辺だ。ヒロインの陽菜とも歌舞伎町で出会いを果たしている。

　背景描写に定評があることで知られる新海監督だが、中でも歌舞伎町の描写、再現度には感動するものがある。歌舞伎町を訪れたことがある人なら、間違いなくそう感じるだろう。

　新宿大ガードを抜けた先にある、LABI新宿東口館、マクドナルド、エスパス日拓。新宿東宝ビルの裏にあるラブホテル街までも再現されていた（さすがにラブホテルは店名を変更していたようだが）。正直、実際の歌舞伎町はそこそこ子汚い街だが、新海監督の手法によって、哀愁漂うイイ感じの街に仕上がっていた。

　おまけに帆高が宿泊していた漫画喫茶は実在するマンボー。実際に存在する建物や店が緻密に描かれているが、中でも驚いたのは、「バーニラ バニラで高収入～♪」のテーマソングでおなじみの高収入求人情報サイト・バニラの宣伝トラックが走っている様子が描かれていたこと。中毒性のある、あのBGMを新海誠作品で聞くことになるとは……。

　もちろん、『天気の子』で描かれる風景は歌舞伎町だけに限らないが、聖地巡礼として歌舞伎町を訪れる人は急増しそうだ。

　なお、『天気の子』公式サイトでは、「聖地巡礼についてのお願い」として「本編中に登場する、または関連のある場所への訪問を予定されている皆様におかれましては、近隣住人の方々への配慮、及び節度のある行動、マナーに十分心掛けていただきますようお願い申し上げます」とアナウンスしている。