中日応援歌「サウスポー」の“お前が打たなきゃ誰が打つ”は不適切? アニソン・特撮ソングもアウトになる件

 かつて「お前」は相手を敬う言葉だったが、時代の移り変わりと共に敬意の意味が薄れていき、現在は目下の者に使われる場合が多い。だが、身近な人などに向けて親しみを込めて使われる場合も少なくはない。今回の「サウスポー」もどちらかと言えばそうだろう。

 また歌詞に「お前」が入るJ-POPは枚挙にいとまがなく、アニソンや特撮ソングも例外ではない。『北斗の拳』の「愛を取り戻せ!」(クリスタルキング他)、『ガンバの冒険』の「冒険者たちのバラード」(すぎうらよしひろ)、『機動戦士Zガンダム』の「水の星へ愛をこめて」(森口博子)といった懐かしの作品、『鋼の錬金術師』の「メリッサ」(ポルノグラフィティ)といったアニソンの歌詞には「お前」という言葉が含まれている。国民的アニメ『ドラえもん』のジャイアン(木村昴)のキャラクターソング「ありがとう、オーレ!」には、「お前のものはオレのもの」といった彼らしい歌詞がある。

 特撮では、「超電子バイオマン」(宮内タカユキ)のように「お前」ではなく「君」が使われる場合もあるが、串田アキラが歌う「宇宙刑事ギャバン」や高橋秀幸のデビュー作「炎神戦隊ゴーオンジャー」の歌詞には「お前」の言葉が確認できる。当初の与田監督の理論でいったらこれらはすべて「不適切」ということになるが……。

 中日の「サウスポー」は耳に残るフレーズであることから、多くのファンに愛されていたチャンステーマ。応援団側は歌詞の変更が難しいとして自粛に踏み切ったとされているが、CBCの公式Twitterによれば、与田監督は「お前よりも名前で呼んでくれたほうが、選手も嬉しい」と話しているという。どうにかして復活できないものだろうか。

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