究極のオートレストラン!? “ハンバーガーロボット”レストランが近日オープン！

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■ロボットが「従業員を完全に不要にする」

　2012年には完成していた“ハンバーガーロボット”だが、今になってようやく“実戦投入”されるというのは意外な感もある。何か理由があるのだろうか？　それはまさにロボットが仕事を奪うという問題であるようだ。

　もちろん“ハンバーガーロボット”の開発は、マクドナルドなどのチェーン店での導入を目指しているものであることは明らかだ。導入コストが償却されれば、メニューの価格を下げられる点も指摘され、消費者側にもメリットのある“ウィンウィン”の新技術として一気に普及が進むものと考えられた。

　しかし、この流れにストップをかけたのが2013年夏にアメリカで起こった、チェーン系ファストフードやスーパーの従業員たちによる一連の賃上げデモである。年末までに全米100都市にまで増えたという賃上げデモ＆ストライキの嵐の中、賃上げどころか従業員カットにもつながる“ハンバーガーロボット”導入がいったん棚上げになるのも無理はない。

　Momentum Machinesの共同創立者のアレキサンドロス・バーダコスタス氏は2012年に、この“ハンバーガーロボット”は競争心を抱いた従業員を有能にするためのものではなく、「従業員を完全に不要にするものである」と発言したことも少なからぬ物議を醸したようだ。当然ながら現状の従業員の反感を買う言質になったことは明らかで、“ハンバンガーロボット”の導入の大きな障害になったのではないだろうか。2012年の時点で、実はハンバーガーチェーン業界では早くもロボットに仕事を奪われる事態に直面していたのだ。

　このような経緯がありながらも、いよいよ近いうちに“ハンバーガーロボット”レストランの第1号店が開業することになる。今後の社会が必然的に突入する人工知能とロボットの時代をいち早く占うものにもなりそうだ。
（文／仲田しんじ）

【参考】
・Techinsider
http://www.techinsider.io/momentum-machines-is-hiring-2016-6

 
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