音ゲー界のトップクリエーターRyu☆が新レーベル「EDP」を設立!リリース第1弾アーティストかめりあと共に語る”日本の音楽の未来”とは?

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『EDP presents ravemania 2016 summer』ジャケット

■EDPとJ-COREの関係、日本の音楽の個性について ――『EDP presents ravemania 2016 summer』はどのようなアルバムになりましたか? Ryu☆ 日本の音楽シーンで活躍しているクリエーターによる、夏らしい楽曲が集結したコンピレーションアルバムです。EDPのレギュラーメンバーに加え、若手から重鎮まで、幅広い世代による幅広い楽曲を集めたいと思い、自分がプロデュースしました。この『ravemania』シリーズは、今後もEDPの主軸としてリリースしていく予定です。00年前後に大ヒットした『Dancemania』シリーズのようなダンスコンピが最近はないので、寂しさもあり、『ravemania』で日本でのダンスミュージック需要をもう一度喚起させることができればと思っています。また、海外アーティストが中心だった『Dancemania』と違い、『ravemania』は日本人が主体です。輸入ではなく輸出が目的ですね。それも、海外向けにローカライズするのではなく、日本の音楽をそのまま聴いてもらいたいと考えています。 ――“日本発のダンスミュージックを世界に”というのがEDPのコンセプトでしたね。海外では日本のダンスミュージックはどのように受け止められてるのでしょうか? Ryu☆ 日本人的なセンスで作られたハードコアを指す「J-CORE」というジャンルがあるんですが、いま海外のクリエイターたちの間で「J-COREいけてんな」という認識が増えているようなんです。そして日本人ならではのハードコアを面白がって、ひとつのシーンを形成しはじめているんです。日本人は過剰なローカライズをしがちですが、日本人的センスそのままでも海外では受け入れらているんですよね。EDPとしては、その橋渡し役を担うことができればと思っています。 ――そのJ-COREも含め、日本の音楽の個性とは、どういったところなのでしょうか? Ryu☆ まず、やたらメロディアスですよね。やたらという言葉が適切かはわかりませんが(笑)。自分も曲を作るときはメロディが主体です。とにかく、1度聴いただけで耳にこびりつくようなものを作ろうといつも意識しています。海外ではそこまでメロディにはこだわらないようです。あと、日本のポップスはコードワークも特殊ですね。”4536進行”や”小室進行”なんて言い方もしますが、切なくて哀愁のあるこのコード進行が日本人の心に響くようで、いまだにトレンドの王道進行です。海外ではなぜこのコード進行が日本の音楽で多用されているかがわからず、不思議に思われるそうです。 かめりあ J-COREに通ずるところですが、アニメやゲームの音楽も日本独特ですよね。特に電波ソングと呼ばれるものは、自分は正真正銘、日本の音楽だと思っています。自分が電波ソングのトップシンガーであるななひらさんと組む機会が多いのも、電波ソングという形で日本らしさを提示したいと常々考えているからです。 ――J-COREや日本のクラブシーンには、音楽ゲームの影響も根付いているように思うのですが。 Ryu☆ J-COREが、『BEMANI』シリーズをはじめとする音ゲーと深い結びつきがあるのは間違いないでしょう。音楽ゲームとして面白いハッピーハードコアを作ろうとしたことで、メロディアスで音数の多い特徴的な音楽になり、結果的に日本独自の音楽として海外から興味を持たれるようになったのだと思います。そして、クラブシーンに根付いているという点では、音ゲーの曲を聴いてトラッククリーイターの道を歩み始めた世代がいまは第一線で活躍しています。ぼくがプロデューサーという役割を意識し始めたのも、次の世代が作る面白い音楽をもっとたくさんの人に聴いてもらいたいと思うようになったからなんです。 ――かめりあさんがまさにその世代ですよね。 かめりあ 自分はずっと音ゲーの曲を聴いて育ちました。物心がつくころにはすでに『Dance Dance Revolution』がブームになっていて、母に「DDRのあの曲が聞きたい!」なんてことを言っていましたね(笑)。 Ryu☆ すごいなそれ(笑)。世代を越えて組んだタッグで楽曲をリリースするのも面白そう。かめりあとkors kのタッグとか、ヤバくないか? どんな化学反応が起こるんだろう。横の世代だけでなく縦にもつなげてクロスオーバーしていきたいですね。

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