デビュー5周年を迎えるアーティスト・黒崎真音 彼女が語る“これから”と、『グリザイアの楽園』主題歌に込めた思い

1505_maonint.jpgアーティスト・黒崎真音。

 2010年にデビューして以来、『とある魔術の禁書目録』シリーズや『東京レイヴンズ』など多数のアニメ主題歌を担当し、ユニットALTIMAとしての活動や「Animelo Summer Live(アニサマ)」をはじめとする多数のライブステージへの出演など、躍進を続けるアーティスト・黒崎真音が、5月13日に8枚目となるシングル「刹那の果実」をリリースする。今年9月には5周年を記念するワンマンライブも控えた彼女に、今春からオンエアがスタートしたアニメ『グリザイアの楽園』のオープニングテーマである「刹那の果実」の話題を中心に、歌についての情熱や追求心、ライブに対する心のうちを語ってもらった。

――今年度一発目となるシングル「刹那の果実」は黒崎さんにとってどんなイメージの楽曲ですか? 歌う際に気をつけたことなどもあれば教えてください。

黒崎真音(以下、黒崎) 前シングル「楽園の翼」は大自然が広がるような壮大で優雅な印象だったのですが、今回の「刹那の果実」はシリアスな戦いのシーンがイメージとして沸いてきたので、優しい母性で包み込むというよりは、力強く背中を押すような気持ちで歌いました。苦悩を乗り越えた主人公が過去を振り返るようなAメロとBメロは艶っぽく抑えめに、対してサビは、“僕らが選んだ未来に迷いはない”といった歌詞に象徴されるように、ガツンと答えを出すために勢いを大事にしています。またDメロの部分は、この楽曲の中のピークポイントだったので、激しさをどう表現しようかと試行錯誤しました。ただ声を張り上げる以外にも何かできないかなと、何度も録音して聴いて研究しましたね。自分で作詞するときは、実際に歌ってみて音の響きなどを考慮しながら書き変えていくのですが、今回はほかの方に書いていただいたもの(詞)なので、今あるこの歌詞でどう表現したらいいかと時間をかけて追求しました。イントロからアウトロまでひとつの物語のように、心境の変化や成長が感じられるドラマティックな楽曲なので、すでにアニメのオープニングを観ていただいている方にも、ぜひ通しで聴いていただけたらなと思います。

――今回の楽曲は、歌詞が桑島由一さん、楽曲がElements Gardenの藤間仁さんと、「楽園の翼」に引き続き原作『グリザイア』シリーズのクリエイター陣による作詞作曲ということで、ある意味作品に組み込まれた楽曲でもあると思うのですが、歌う際に作品を意識されましたか?

黒崎 主題歌と作品の世界観がリンクしている部分を見つけて嬉しくなったり感動したりということは、私もいちアニメ好きとして経験をしているので、今回もできる限り作品のことを知って、キャラクターたちの想いを自分なりに感じ取って歌にできるよう心がけました。ストーリーはもちろん、登場人物ひとりひとりのバックグラウンドやパーソナリティも知った上で、みんなのイメージを思い浮かべながら歌いました。

――今回は主人公の少年“風見雄二”の内面に寄せた歌い方なのかなとも思いました。黒崎さんにとって「刹那の果実」の歌詞はどういった印象でしたか?

黒崎 一人称は“僕ら”ですし、“きみの影を抱きしめた”という歌詞などには男性的なイメージもありましたが、一方ですごく中性的な印象も受けました。そのため誰かの歌と決めて歌ったというより、第三者として俯瞰視点で歌っているような気持ちのほうが強かった気がします。でも聴けば聴くほど、ここの歌詞はあのキャラクターのこういうシーンじゃないかな、といった部分は見つかってくると思うので、みなさんにも心の中で感じ取っていただければと思っています。今回は特に、歌詞の言葉ひとつひとつの意味を考えて、台詞のように感情をこめて歌うことを意識しました。舞台が好きで、ミュージカルなどもよく観に行くのですが、情景を伝えたり会話をしたり、物語を紡ぐように自分も歌えたらといつも感じていたので、それが活かされているといいなと思います。

――「刹那の果実」というタイトルはどのようにして決まったのでしょうか? 前作「楽園の翼」は『グリザイアの“果実”』、今作は『グリザイアの“楽園”』のオープニングテーマなので、アニメとはタイトルが対になっていることも気になりました。

黒崎 いくつかあったタイトル候補の中から選ばせていただきました。「刹那の果実」という言葉がとても印象的で、「楽園の翼」と共に、前作から繋がりのある『グリザイア』の世界観を行き来できるような関係にもなったかなと思っています。

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