音ゲー界のトップクリエーターRyu☆が新レーベル「EDP」を設立!リリース第1弾アーティストかめりあと共に語る”日本の音楽の未来”とは?

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Ryu☆

■VRに期待? 変遷しつつある音楽業界の未来図 ――音楽以外のコンテンツも含め、おふたりが最近注目しているものはありますか? かめりあ すごいドープな方にいきますけど大丈夫ですか(笑)。Mefjusという、ヨーロッパのドラムンベースクリエイターがいるのですが、いま、かなりぐっときてます。「Suicide Bassline」という曲がめちゃくちゃかっこいいです。ダブステップやドラムンベースのように、リズムパターンが多様なブレイクス系の音楽が好きなんです。”ビートの形が違う”とでも言いますか、グルーヴ感やアクセントなどが曲によって違うので、四つ打ちにはない面白さがありますね。 Ryu☆ 音楽ではないのですが、最近はVRに注目しています。EDPとして、いかにしてライブに組み込もうかと考えています。音楽のイベントでも、ビジュアルはとても大事なんです。EDMのフェスなどでは顕著ですが、音と何かをリンクさせた演出は欠かせないと思っています。イベントは体験型のコンテンツなので、その場のリアルタイムならではの、価値あるものを提供していきたいですね。その意味ではVR技術に期待しているのですが、ヘッドマウントディスプレイを装着した異様な光景に慣れるかどうかはまだわからないです(笑)。本当はプロジェクションマッピング以上の表現が、3Dホログラムでできるといいのですが。ハイテク文化を見定めながら、いい表現方法があれば積極的に組み込んでいきたいといったところです。 ――VRと音楽イベントの融合は未来を感じますね! クラブシーンを含め、今後の音楽業界はどうなっていくのでしょうか? Ryu☆ 業界がシュリンクしそうという懸念はあるのですが、音楽そのものは絶対になくならないものだと思うんです。ただし音楽で食えるかどうかわからない、というところまで、いまはシフトしてきているのかなと。レコード会社があり、ヒットチャートがあり、という従来の仕組みから変わっていくのではないでしょうか。新曲を聴いてもらうためのプラットフォームを、うまく考えていく必要があると思います。 ――音楽の買い方、聴き方も変化していますよね。 Ryu☆ 聴き方は変わってきています。リッピングするなり配信で買うなりした曲を、いきなりシャッフルで再生する方が多いと聞きますね。たしかに、CDプレイヤーを持っていないという方も多でしょうし、アルバムを最初から最後まで通しで聴くという回数は減っているのかもしれません。ただそれは別に悲観しているわけではなく、スタイルの変化に合わせてアプローチの方法も変えていけばいいと考えています。 かめりあ 音楽そのものも変化してきているなと感じています。昔はクラブミュージックの長さといえば6分を越えるものも珍しくなかったのですが、いまは3分ほどまで短くなっているものも多いんです。これは、聴き方が変わってきたことによる一種の進化だと思っています。自分が、シュリンクしてしまうかもしれない音楽業界にいるということを抜きにして、音楽がこれからどう進化していくのかという点にはとても注目しています。楽しみ半分、不安半分でもありますが。ところで、Ryu☆さんはこれからもずっと音楽を続けますか? Ryu☆ 実を言うと、次の世代に託してもいいといまは思っているんです。彼らが音楽で仕事をしていけるようなプラットフォームを、しっかり作っていくことがこれからの自分の役目かなと。とは言っても、趣味としてはおじいちゃんになっても続けていると思いますよ。音楽を作るのは面白いので。音楽は目に見えないというところがまず面白いですよね。人間は9割方視覚で情報を得ているとも言いますし、エンターテインメントって基本的に目で見るものですけど、音楽に限っては視覚情報がない。でもいい音楽や好きな音楽を聴くとアドレナリンがすごく出るじゃないですか。 かめりあ 曲が完成したときにも出ますね。あの瞬間は本当にうれしい。 Ryu☆ そうそう。いいのができると爽快感があるよね。なので、音楽は死ぬまで作ってると思いますよ。

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