『名探偵コナン』が歴代最高更新ペースでスタート!! 呪われた映画『クレヨンしんちゃん』も劇団ひとり脚本が大好評!!【週末映画興行成績】

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劇場版『名探偵コナン 純黒の悪夢（ナイトメア）』公式サイトより。

　4月16日～4月17日分の週末映画興行成績（興行通信社）が発表されたので、今週もオタク目線でお届け。

　今週は人気の定番の劇場版が公開され、見事ワンツーフィニッシュ！　もちろん大きくランキングが変動した。まず、初登場で1位となったのはシリーズ劇場版20作目『名探偵コナン 純黒の悪夢（ナイトメア）』。全国348スクリーンで公開、オープニング2日間で動員93万3781人、興収12億915万8,900円という圧巻の記録で首位に。今作では「黒の組織」も登場するので、原作ファンからは「久々に映画いってくる」「黒の組織メインとかめっちゃときめく」との声も上がっており、シリーズ最高の興収が期待されている。

　というのも、「黒の組織」が登場した劇場版13作目の『名探偵コナン 漆黒の追跡者』は、その前作・劇場版12作目の『名探偵コナン 戦慄の楽譜』の興収を10億円以上も上回る約35億円を記録し、当時のシリーズ最高記録を樹立、さらにその後3年間その記録が破られることもなかったという快挙を成し遂げているからだ。また、今月15日には『金曜ロードSHOW！』（日本テレビ系）で、昨年公開された『名探偵コナン 業火の向日葵』が放送され、視聴率10.5％（ビデオリサーチ調べ、関東地区）という相変わらずの人気の高さを誇っていることから、記録更新はまず間違いなく、すでにどこまで伸ばせるかというところに注目は集まっている。

　そして、初登場で2位にランクインしたのが、長編劇場版のシリーズ24作目『映画クレヨンしんちゃん 爆睡！ユメミーワールド大突撃』。全国334スクリーンで公開され、オープニング2日間で動員33万7,108人、興収4億51万9,100円と、1位とは大きく差がついてしまったものの、興収は20億円を突破するとの見込みで、順調なスタートとなった。

　今作の主題歌は当初、ゲスの極み乙女。が担当することとなっていたが、例の不倫騒動で代わりにケツメイシが、さらにゲスト声優として登場する、とにかく明るい安村も先日不倫報道が起こり、一部では「呪われた映画」とも言われていた。さらに、脚本には劇団ひとりが参加。連続ドラマの経験があるとはいえ、『クレしん』世界になじむのか、一部からは不安視されていたが、鑑賞者からは「私の中で劇団ひとりの株が急上昇した。映画館は大人も子どももずっと笑ってる空間だった」「劇団ひとり脚本だからか、大人こそ笑える子供映画！」「中盤から何度も涙腺崩壊をしかけたけど必死で我慢してました。あの脚本はずるいよ劇団ひとりさん」と大絶賛のようで、“こちら”の起用は大成功だったようだ。

　そのほかのランキングは、新たに入ってきたこの2作に押し出されるように『暗殺教室　卒業編』が先週の1位から3位へ、『映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生』が2位から4位へ、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』が3位から5位へ、『ちはやふる 上の句』が4位から6位へ、それぞれ2ランク下にスライド。

　7位には114館という小規模での公開ながらも、第88回アカデミー賞で作品賞と脚本賞を受賞した実録ドラマ『スポットライト 世紀のスクープ』が初登場でトップ10にランクイン。その後は、8位に『アーロと少年』、9位に『僕だけがいない街』、10位に『仮面ライダー1号』という結果に。

　来週からはGWに向けて、超人気漫画の実写化で公開前から話題沸騰の『アイアムヒーロー』が公開される。R15ではあるものの、大泉洋、有村架純、長澤まさみ、さらに原作マンガでキャラクターたちのモデルとなっている、ラーメンズの片桐仁も出演するのでこちらもロケットスタートが期待される。

　しかし、オタ目線としてはなんといっても、前売り券の付録に世界的に人気な『遊戯王カード』をつけるというドーピング（？）を行った『劇場版 遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』だろう。先週と今週の『週刊少年ジャンプ』（集英社）では映画公開にあたって『遊☆戯☆王』特別読み切り漫画が掲載され、こちらも大反響となっているため期待は十分だ！ また去年のTVアニメ終了から約1年を経て『劇場版 響け！ユーフォニアム～北宇治高校吹奏楽部へようこそ～』も来週から公開される。

　GWを制するのはどの映画か、来週にはその前哨戦が行われる。