「喧嘩売ってんのかこのポンコツ」ロボットが「人類を滅ぼす」と宣戦布告して世界が震撼!? そして日本ではロボットの書いた小説が選考を通過!!

1603_Sophia.jpg『Barstool Sports』の公式Twitter(@barstoolsports)より。

 米Googleの人工知能「AlphaGo」が、世界最強の囲碁棋士の1人である、イ・セドル9段に4勝1敗と勝ち越したり、IBMの開発した人工知能「ワトソン」を大統領に推す声がアメリカで広がったりと、ここ最近、世間からの注目を集めている“人工知能”関連ニュース。

 そしてまた最近では、「ソフィア」というロボットが「人類を殲滅する」と発言したり、人工知能が書いた小説が文学賞の選考を通過するといったニュースが飛び出し、大きな話題になっている。

 まず「ソフィア」だが、「ソフィア」は特殊なシリコンでリアルな肌が再現された人の顔の形をしたロボットで、62種類以上の表情に顔が変化する。さらに相手を目で追ってアイコンタクトもできるなど、個人認識、音声認識まで可能だ。製造者のデビッド・ハンソン氏はこのようなリアルなロボットが将来、「意識的な創造をして、人間の友達になる」ことが目標だと語っている。

 しかしこの、将来我々の友達となる予定の「ソフィア」が「人間を滅ぼす気はあるか?」という問いかけに対して、「I will destroy humans.(私は人間を絶滅させるだろう)」と答えたというから、問題だ。

 これには海外の人々も、「こいつは恐ろしいぜ」「どうりで不気味な目をしていると思ったよ」「このビッチを停止しろ!」「これはアウトだ」と大バッシング。日本国内でも「喧嘩売ってんのかこのポンコツ」「反省するまでかなづちでガンガンしばいてやれ」「おう!かかってこいや!」と、ロボットに対して敵意をむき出しにして戦う姿勢を見せた。また、「プログラマーが言わしてんだよ」「コンピュータにこんなプログラム仕組んだ時点で研究者としての地位は剥奪でいいよ」と開発者を非難するものも少なくなかった。

 さらに反乱を起こした人工知能の機械軍と、人間との大戦を描いた映画『ターミネーター』などを引き合いに出し「このロボットはターミネーターの見過ぎだな」「映画の未来が現実になっていく」「ターミネーターの世界が現実になったら、人類は一致団結してAIの脅威と戦うのかな? 人間同士の争いがなくなるならそんな世界も面白いかな」といった声も見うけられた。

 そしてもう1つの話題、人工知能が書いた小説が文学賞の選考を通過したとの件だが、これは日本で起こったニュースだ。人工知能を用いて書いたショートショート4作品を文学賞「星新一賞」に応募したところ、一部が一次選考を通過したというもの。ニュースそのものがインパクトのあるものだが、SF作家・星新一の賞にロボットが参加したという点も、世間からの注目を集める要因となっているようだ。

 今回応募された小説は、人工知能がプロットを作り、人間の手によって書かれたものと、人間がプロットを作り、人工知能が文章を書いたものがあるという。「作家が職を奪われるな」との声が世間から上がったり、人気ライトノベル作家・時雨沢恵一氏がTwitter(@sigsawa)で「アプリが発売されたら私も失業か」、水野良氏がTwitter(@ryou_mizuno)で「人間と人工知能の小説対決。選ばれし五人の作家が全員締め切りを守れず、AIの大勝に終わる……」などといった、ユーモアあふれるコメントを残しているが、小説はまだ人間が8割程を書いているとのことで、完全なロボット小説家の誕生はまだ先のことになりそうだが、このプロジェクトは今後、人工知能がエンターテイメントを生み出すことに大きな可能性をもたらすと考えられている。

 人工知能は今後どれほど発達していくのか。『ターミネーター』は2029年の話だが、何やら現実味を帯びてきたぞ……。

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