「人、入ってるんだろ?」 救助用ヒューマノイドロボット・Atlasの新バージョンが「すごすぎて笑えてくる」!?

1602_atlas.jpgYouTube『Atlas, The Next Generation』より。

 2013年にGoogleが買収したロボットメーカー・Boston Dynamicsが手掛ける、二足歩行のロボット・Atlas。2月23日、救助機能を実行するように設計されているAtlasの新たな動画が公開された。2分41秒の間に見せる、ロボットとは思えない滑らかな動きに、視聴した人も驚きを隠せないようだ。

 1992年、マサチューセッツ工科大学のマーク・レイバート氏(当時教授)によるロボットとAI(人工知能)の研究をスピンアウトし設立されたBoston Dynamics。同社が広く知れ渡るようになったのは、05年に開発された四足歩行ロボット・BigDogの登場からだ。BigDogは戦地での輸送・運搬用として作られたロボットで雪、氷、瓦礫などの厳しい状況下でも、バランスを取りながら歩くことが可能。後継機・LS3は、180kgの荷物を積んだ状態で、32キロもの歩行ができるようになり、13年にはブロックなどを放り投げられる力を持つアームが搭載されるまでに進化した。

 BigDogで一躍有名となったBoston Dynamicsが13年7月に公開したAtlas。BigDog同様、起伏の多い地形でも歩行可能なAtlasは、災害時の危険な環境で、人間に代わり救助や作業ができるロボットを開発することを目的とした大会、「ロボティクスチャレンジ」のために作られたヒューマノイドロボットだ。同社が開発した防護服やガスマスクのテスト用PETMANをベースに、手を使った細かい作業などができるよう施されており、今後の活躍が期待されている。

 23日に公開された新バージョンのAtlasは、当初188cm/150kg(電源パック込)だった大きさが、175cm/81kgほどに。また、以前は電源ケーブルに繋がれていたのに対し、動力がバッテリーに変わっている。肝心の動きのほうも、ドアを開けたり、雪道に足を取られても持ち応えたり、人間と仲良く歩いたり、4.5キロの荷物を持ち上げ棚に置いたりと、素晴らしく滑らかで、観た人からも「人が入ってんだろ」「うわ、完全にASIMO(ホンダ)抜いてるじゃん」「すごすぎて笑えてくる。マジであと10年で、ロボットが街歩いてそう」「ドア閉めるのか。この頃は、ドアを閉めない者が多いからな」「股関節が柔らかくてすげー」「そのうちこんなのが、大挙としてISISに乗り込んで行くのか」など、絶賛する声が上がった。

 ただ動画では、荷物を持つAtlasを人間が棒で突いたり、荷物を拾おうとしているのにわざとずらしたり、後ろから思い切り棒で突いて転ばせたりといった場面もあり、「かわいそう」「いじめにしか見えない」「おっさんの嫌がらせが鬼畜」「最後、嫌になって出て行ったのかな」と述べる人も少なくない。確かに、技術のすごさを見せつけるためとはわかりつつも、哀れに思えてくる。

 戦地、被災地は世界中に数多く存在するだけに、Atlasにはいじめにもめげず、進化を続けてほしい。

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