自動車や二輪車などの最新技術を紹介し、多くのマシーンオタクを喜ばせる「東京モーターショー」。44回目を数える同イベント、今年も先月29日に始まり、今月8日まで開催されている。マツダ越(マツダ)、NSX(ホンダ)、RXCターボ(ラディカル)、Z125 PRO(カワサキ)などなど、多くのマシンが展示される中、一際目を引くのが、MOTOBOT Ver.1(以下、MOTOBOT/ヤマハ)。目にした人からいろいろと突っ込まれているMOTOBOTを紹介しよう。
参考出展車(輸出仕様車)YZF-R1MにまたがるMOTOBOTは、人側から見た車両操作にフォーカスしたヒト型自律ライディングロボット。「Beyond Human Capabilities(人間の能力の上へ)」を研究テーマに、サーキットにおけるラップタイムで、イタリアのオートバイレーサーであるバレンティーノ・ロッシに挑むという。
MOTOBOTの特長は、乗り物本体は改造せず、ヒト型ロボットが通常の車両を運転するところ。スピード・エンジン回転数・姿勢などの情報をもとに、搭載した6つ(ステアリング・アクセル・フロントブレーキ・リアブレーキ・クラッチ・シフトペダルを操作)のアクチュエータを制御し、自律的な車両の運転操作を行うとのことである。今後は自車位置を認識する技術や機械学習により、サーキットコースの最適ラインやマシン性能の限界を自らが判断し、走行を重ねることでラップタイムの向上を目指す。また、制御プログラムや操作部の形状を乗り物に応じて変更することで、マリンジェットやスノーモービルなど、他のビークルへの展開も期待できるそうだ。
何を言っているかさっぱりわからないかもしれないが、世界のヤマハが2020年までの計画を立てているぐらいだから、すごいロボットに間違いないはず。ただ、やはり用途が不明な人は多いようで、「いや、勝手に走るバイクを作れよ」「人間楽しめないじゃん」「で、何に使うのこれ?」「人型にする意味あるのかこれ」「重量が重くなるだけでロボットいらんだろ」「人はタンデムシートに乗るの?」「ロボの足が固定されてるので、止まった瞬間にコケる」など、突っ込みの声が上がっている。
また、走行時の動画に補助輪がついていることもあり、「補助輪つきかよ」「補助輪外せよ」「補助輪付きとか反則だろ」「でかい補助輪&直線走行のみでワロタ」「補助輪つけてるし、なんだこれ」といった声も。
ただ、「軍事に応用できそうだが、そういうのやんないからな日本は」「モトクロスとかトライアルに対応できたら、軍事や災害時に使えそう」「無人白バイとして活躍してほしい」「そしたら、酒呑んでもロボに運転任せて帰れるな!」と、使用方法を提案する声も見られ、期待値が低いわけでもなさそうだ。
ヤマハのMOTOBOTにおける目標は、今年「最高100km/hの直進走行、スラローム走行、旋回走行を達成」、2017年「人間の運転を上回るパフォーマンスの要件を解明し、最高速度200km/h以上でのサーキット走行」、2020年「開発で得た知見や要素技術を、ヤマハの新しい価値としてユーザーに提供」。筆者も含め、現時点では目的がわからない人のためにも、このまま突き進み、素晴らしき未来を見せてほしい。
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