“見た目が腹立つ”人型ロボットPepperを蹴り倒して逮捕の男性に世間はなぜか同情的で……

1509_pepper.jpg『ソフトバンク』公式サイトより。

 先月29日、申込受付分1,000台が同日中に捌けてしまったソフトバンクの人型ロボット・Pepper(ペッパー)。7月分も1日で捌けており、人気が過熱しているPepperだが、中には嫌悪感を抱く人もいるようだ。

 感情を持ったパーソナルロボットとして、ソフトバンクから登場したPepper。人に寄り添い、家族を笑顔にしてくれる驚きの仕掛けが搭載されている。例えば「自分の判断で動く」。テレビ、パソコン、スマホなど、人間が操作し道具として役立ってきた従来の機械とは違い、人間とのふれあいの中で自律的に反応し楽しませてくれる。そして「自らの感情で行動」。人間の表情と声から感情を察する“感情認識機能”が備わっているだけですごいというのに、独自の感情機能により行動することが可能である。さらに、新しいロボアプリをアプリストアから自由にダウンロードし、できることのバリエーションを増やすこともできる画期的なロボット! というふれこみだ。

 常時ネットワーク接続がされていたり、子どもとの接触時に役立つセーフティー機能を搭載していたりと、至れり尽くせりのPepperに悲劇が訪れた。

 今月6日、神奈川県横須賀市にある「ソフトバンク横須賀店」で、店内のPepperを蹴るなどした無職の男(60)が、器物損壊容疑で逮捕された。男は酒に酔っており「店員の態度が気にくわなかった」と容疑を認めているという。

 更新料(香辛料)が払えなくてペッパーにむかついたのかもしれないが、無論、こうした行為は犯罪であり許されるものではない。ネット上には「ペッパーだけに“こしょう”した?」「ペッパー警部が来たのかな?」といったダジャレのほか、「まあ、ムカついてるときにあのアホ面見たらな」「蹴りたくなる気持ちわかるわ~」「蹴るだけじゃ甘い。ぶち壊したくなる」など、世間の多くはなぜか犯人の男に同情的のようだが……。

 先月、カナダの大学の研究プロジェクトが作った、ひとりでヒッチハイク旅行をするロボット・hitchBOTが、アメリカで無惨な姿で発見されたことを覚えている人も多いだろう。PepperにしてもhitchBOTにしても、「見た目が腹立つ」という最大の特徴を備えているが、はたしてロボットが本当に家族の一員になれる日はくるのだろうか?

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