「こんなの許されんのかよ」バンダイが「必殺技」を商標出願しネットは大荒れ!! しかし過去には「変身」「合体」も商標登録済み…

1603_hissatsuwaza.jpg『特許情報プラットフォーム』より。

 バンダイが「必殺技」を商標出願しているという。出願日時は今年の1月19日で、出願の理由についてバンダイは回答を控えてるとのことだ。もしこれが通ればバンダイ以外の会社は「必殺技」という言葉が、バンダイの許可なしでは使えないとの状況になりかねない。

 今回のニュースに対しネットでは「頭おかしい」「こんなの許されんのかよ」「これは絶対許したら駄目だろう」「これは全力で抗議してぶっ潰さないといけんよ」「これは駄目だな。炎上させてバンナム潰そうか」と、大きな騒ぎになっており、バンダイは多くの敵を作る格好となってしまっているようだ。

「必殺技」とは、小学館の「デジタル大辞泉」によると、「必ず効果があると期待される、とっておきのわざ」という意味で、決して文字のとおり「必ず相手を殺す技」という物騒なものではない。そしてこの言葉は古くから数多くのマンガやアニメ、ゲームなど、多様なメディアに用いられてきていて、もはや公用語といっても過言ではない単語だ。「ここまで広く知られている言葉を商標登録なんてできるの?」との声も噴出している。しかし実はバンダイはこれまでにも「合体」、「変身」、などの言葉も登録していることから、今回も通る可能性は高いと考えられる。

 また、このバンダイの商標出願には批判の声だけでなく「中国対策だな」との声も上がっている。中国はこれまでに「千葉県」「浦安」「成田」「房総」「御宿」などの言葉を中国内で商標登録しており、これがヒートアップして中国の企業が日本で「必殺技」という言葉を登録すれば、日本企業としては非常にやっかいな事態になりかねない。そこでバンダイは先に「必殺技」を商標出願しておき、権利をおさえておく、もしくは却下されてもそれはそれで、今後「必殺技」が登録できないということになり、中国に言葉が奪われなくて済むために、出願したのではないかと推測する意見も一部にはあるようだ。

 商標登録に関してはこれまでにも大きな話題となったものがあり、2005年には「エイベックス」が「のまネコ」の図形商標の登録出願をして問題となっていた。エイベックスはルーマニアの音楽グループ「O-Zone」の代表曲『恋のマイアヒ』が、日本語の空耳をもとに作られたFlashムービーで話題になっていることに目をつけ、そのムービーの一部内容を修正して公式PVとして採用。さらにムービー内で登場するキャラクターを商用として用いるために「のまネコ」と名付け、図形商標の登録出願。しかしそのキャラクターが2ちゃんねるなどでよく用いられるアスキアートによるキャラクター「モナー」に似ていることからネットは大炎上。エイベックス社員に殺害予告が行われるほどに過熱し、事態を深刻に受け止めた同社は登録出願を断念した、という騒ぎにもなった。

 そして最近の商標登録についてのニュースでは日本オリンピック委員会が「がんばれ!ニッポン!」を商標登録しているということが印象に新しいところ。企業が安易に「がんばれ! ニッポン!」と記載したり、「がんばれ! ニッポン!」グッズやキャンペーンなどを行うと法律に抵触する恐れがあるという。こちらも「オリンピック委員会が利益を独占したいだけか!」「五輪の経済効果は全部国が総取りするってか!」と、批判の声が多く上がっていた。

 なにかとややこしい商標登録だが、果たして今回の「必殺技」はどうなるのか。「得意技」「奥義」など代わりの言葉はあるにはあるが、「必・殺・技」の響きは何物にもかえがたく、これからも多くの作品で目にすることができればいいのだが。

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