JRPGの“自由度”は、なぜ低い? バンナムP「ユーザーの同じ結果を求める趣向性」発言に議論紛糾!

1510_bannam.jpg『project G.E.』公式ブログより。

 プレイステーション4&Vita用ソフト『GOD EATER RESURRECTION』の発売が、今月29日に迫るバンダイナムコエンターテインメント(以下、バンナム)。同社のプロデューサーが、日本のRPGと欧米のRPGについて語ったのだが、それに対し「嘘つくな!」と、ゲーマーが怒り気味だ。

 川原礫氏のライトノベルを原作としたRPG『ソードアート・オンライン』シリーズのプロデューサーとして知られる二見鷹介氏と、大人の『デジモン』ファンも楽しめるよう、ゲームシステムなどをパワーアップした『デジモンストーリー サイバースルゥース』のプロデューサー・羽生和正氏。両氏が今月11日、海外ドラマ・映画に加え、日本のゲームやアニメ、ホビーの展示なども行われる「NYコミコン2015」の、バンナムの最新RPGを紹介するパネルイベントに揃って登場した。

『デジモンストーリー サイバースルゥース』が北米で、来年2月にプレイステーション4&Vita用にリリースされることなどが発表された同イベント。後半には、「JRPGと欧米のRPGの違い」についての質問が挙がり、二見氏は「日本のRPGは特定のキャラクターでプレイすることがほとんどで、自分自身をゲーム内でカスタマイズしていくものは少ない」「かわいい女の子が多いことが特徴」と語った。一方羽生氏は、同じ質問に以下のようなことを。

「自由な選択ができる欧米のRPGと違い、日本のRPGは制約が多い昔ながらのターンベースやレベル性の育成要素のものが多い」


 また、その理由については、「日本のユーザーの多くが同じ結果を求める趣向性があるためではないか」と述べた。

 この発言に、日本のゲーマーは「ねーよ。ちゃんとリサーチしてんのかよ!」「勝手に決めんな」「いや、そんな趣向性ないけど」「とりあえずぶつかってみろ!って思うんだよね」と声を荒げた。中には、「だからここのゲームはつまらないのか。納得した」「バンナムに言われると腹立つわ」「いかに金搾り取るかしか考えてないくせに」といった声も。

 また、「いや、複雑なフラグ管理ができねーだけじゃん!」「できることが2つに増えると、開発に2倍の時間や金がかかるからです」「てめーの技術力と資金力がないだけだろ」「嘘つけ、作れる技術がないだけだろ」「『ロマサガ』(『ロマンシング サ・ガ』/スクウェア・エニックス)とかマルチなのに受けたやん。何、嘘ついてるの?」など、バンナムの技術と資金力を指摘する声も多い。

 ただ、「一理ある。あくまで一理な」「『ジルオール』(当時コーエー)みたいな神ゲーも、世間の評判は微妙だしな。仰ることはわからんでもない」「『シェンムー』(セガ)で自由度なんて無理なんだと悟ったから。JRPGでフリーな世界観なんかもっと無理」「自由度が高くても、結局『ロマサガ』みたいなワケワカにしかならんからな」「一本道じゃないと、『時間ない』とか『何したらいいかわからない』とか屁理屈抜かすからね」「バッドエンドってだけで発狂するからな」と、理解を示す声も見られる。

 自由度が高すぎると「飽きやすい」という意見は確かに多い。ただ、「ただ、ひたすら動き回れる」「返答次第で未来が変わる」「キャラメイクにバリエーションがある」など、自由度の捉え方もそれぞれ違い、ひと括りにするのも難しいようだ。日本のゲーマーが同じ結果を求めているとも考えにくいが、大手ゲームメーカーが培った経験、あるいは調査結果なのだろうか。

 Amazonレビューには、羽生氏がプロデュースする『デジモンストーリー サイバースルゥース』の育成に関して、「自由度はもともと高いのですが、やり込むほど高くなります――むしろここまで自由度を重視して作ってくれたことに感謝です――究極のパラメータを目指したりしない限り難しいことはないと思います。自由度が高すぎてどれにしようか迷うことはありますが」と絶賛するレビューが。作り手冥利に尽きますな。
(ゲームソフトに関して、言及のない限りバンダイナムコエンターテインメント)

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