作家・林真理子と棋士・羽生善治が“パソコンゲーム(笑)”を蔑み、ゲーマーが激怒!?

1509_pcgame.jpgYouTube『第63期王座戦第1局羽生善治vs佐藤天彦』より。

 先月、スペイン・マドリッドの研究チームが「ビデオゲームで示される能力と知能には、極めて高い関係がある」と科学誌「サイエンスダイレクト」(エルゼビア)で発表。“ビデオゲームがうまい子どもは知能が高い”というこの発表に、世界中のゲーマーから歓喜の声が上がった。しかし、それに異を唱えるかのような発言が著名人から飛び出し、波紋が広がっている。

 エッセイ『ルンルンを買っておうちに帰ろう』(角川文庫)や、吉川英治文学賞受賞作『みんなの秘密』(講談社文庫)などで知られる作家・林真理子氏。そして、7月に行われた第86期棋聖戦五番勝負で豊島将之七段を下し、棋聖戦8連覇を達成するなど現在4つのタイトルに在位する棋士・羽生善治。両氏がある雑誌で対談を行い、その中で以下のような言葉を交わした。

「将棋は頭のいい子を育てるというので、将棋をやらせる親御さん、多いみたいですね。パソコンゲームやってて頭がいい子って、あんまり聞きませんけど」(林氏)


「ああいうゲームってある程度パターンが決まってますが、将棋は何千回やっても同じのが出てきませんから」(羽生)


 将棋を持ち上げ、パソコンゲームを蔑む(かのように受け取れる)会話に、世間のゲーマーは「将棋は偉くてゲームはバカってこと?」「PCゲーは頭良くなくてもできるっていうのは、将棋指しはヒョロガリでもなれるっていうぐらいナンセンス」と激怒。

 さらに、“パソコンゲーム”という、どう受け取っていいのかわからないくくり、かつ古臭い言い回しに、「なぜテレビゲームなり携帯ゲーじゃなくてPCゲームなんだ?」「なんで急にPCゲーが出てくるんだよ(笑)」「2人が語るパソコンゲームって、8ビット時代のやつのこと?」「老人はPCが怖いからな。敵対視してるんだろ」などの声も。また、「そのパソコンゲームから逃げ続けてるのが羽生さんなんだよな」「羽生は棋譜管理にいち早くPC取り入れた棋士じゃないのか」と、PCと羽生の関係を指摘する声も多い。

 2012年から始まった、プロ棋士とコンピュータとの対局・電王戦。今年の団体戦五番勝負では、プロ棋士が勝利を収めてはいるものの、3対2と僅差である。また、去年・一昨年に関しては、コンピュータが勝利しており、その実力は証明されている。なお、羽生はいまだ電王戦でコンピュータとの対局を見せておらず、多くのファンがその対局を待ち望んでいるのだ。

「全然関係ないものをぶっこんでくるのが、おばさんスタイル。羽生はそれに反応しているだけで無罪」「林みたいなのと会話してる羽生がかわいそう」といった声が示す通り、おそらく羽生は、林氏の“パソコンゲーム”という言い回しを“ファミコン”あたりと受け止めて返答したのではないだろうか。突拍子のない攻めにもきちんと対応したのは、やはり名棋士ゆえなのかもしれない。

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