勤務中にゲームをしていた保安官が降格処分! 自覚症状が希薄な“スマホ中毒”にも要注意

■“スマホ中毒”は実際にある依存症

 昨年10月には、埼玉県・飯能市の職員が過去1年間にもわたって勤務時間中にスマホでゲームをプレイしていた実態が明らかになり懲戒処分を受けたことがニュースになった。この職員がプレイをしていたのはGPS機能を使った対戦型陣取りゲーム『Ingress』で、彼がゲーム内でも飯能市の市役所を守っていたことからさらに話題を呼び、発覚したのもゲームの対戦相手の通報がもとになっていたということで、まさに時代を先取りしたような一件であった。この職員がもしオンラインゲームではないほかのゲームをプレイしていたなら、おそらく発覚していなかったからだ。

 また2013年には、京阪電鉄の運転士が運転中にスマホでメールやゲームをしていたことが発覚して処分を受けたことが世に衝撃を与えた。多くの人命を預かる運転士の行為だけにショックも大きい。

 これらの話題はゲーマーにとっては改めて矜持を正さなければならないものになるが、ある専門家に言わせればゲームアプリに限らず、いわゆる“スマホ中毒”は実際に罹りうる依存症だということだ。英ノッティンガム・トレント大学のマーク・グリフィス教授によれば、下記の10の項目のうち6つ以上にうなずける人は立派な(!?)“スマホ中毒”だということである。

・生活の中でスマホ(携帯電話)が最も重要なアイテムだ。
・私がスマホに費やしている時間が、家族やパートナーから問題視されたことがある。
・私のスマホは仕事にも勉強にも大いに役立っている。
・1日の活動の中でスマホに費やす時間が一番長い。
・ちょっと気分を変えたい時にもスマホを活用している。
・スマホを使う時間が徐々に延びてきている。
・スマホを使えない環境にいたとすれば不機嫌になりイライラする。
・1日何度かスマホを使いたい強い衝動に襲われる。
・スマホの利用を制限された状況から解放されたときは、いつもより長い時間スマホを使ってしまう。
・実際の1日のスマホ使用時間を人に対しては少なめに言っている。

 スマホの登場によって我々の生活は大きく変わっているが、TPOをわきまえ、どう使うかは個々の判断次第だ。決して“ゾンビ”化しないよう、文字通りスマートに携帯端末を活用したいものだ。
(文/仲田しんじ)

【参考】
・WBPF News
http://www.wpbf.com/news/pbso-dispatcher-accused-of-playing-video-games-on-duty/37174650

・朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASHBJ5G9HHBJUTNB00T.html

・Digital Trends
http://www.digitaltrends.com/mobile/is-smartphone-addiction-real/

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