新型ウェアラブル端末のホラー過ぎる“ウォーキング・デッド風”プロモ動画が話題に

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『Razer Nabu』公式ページより。

　スマホゾンビ――。いわゆる“歩きスマホ”する人々を批判的に揶揄したネーミングで、海外メディアなどによれば日本の都市部には特に多いと指摘されている。そこで登場するのが“脱スマホ”を目指すウェアラブル端末だ。自身のスマホゾンビ化を回避するのはもちろん、街に氾濫したゾンビに対処するためにこそ最新型のウェアラブル端末が必要だと訴える、ホラーでスプラッターなプロモ動画が話題だ。

■「Razer Nabu」のホラー過ぎる製品紹介動画

　話題の動画とは、リストバンド型のウェアラブル端末「Razer Nabu」のプロモーション動画だ。

（※ショッキングな暴力表現を含みます。）

　動画はまるで（まさに！）映画『ウォーキング・デッド』で描かれる“ウォーカー”と呼ばれるゾンビが跳梁跋扈する殺伐とした街が舞台だ。路上では生身の人間たちが無残にも次々にゾンビに襲われ、身体を貪られる凄まじい光景があちこちで繰り広げられているのだ。

　グレーのスーツに身を包んだ解説者も街に降り立ち、この街でサバイバルするためにはRazer社のスマートバンド「Razer Nabu」がマストアイテムであると力説する。例えばこのNabuは通話やメールの着信をバイブレーション機能で直接手首に伝えてくれる。ポケットに入れたままで着信がわからなくなるスマホや携帯電話よりも確実に検知できるのだ。

　そしてもちろん、リストバンド型であることによる高い携帯性と、両手がフリーであることの利点を、不意に襲ってくるゾンビの攻撃をかわし容赦なく反撃しながら身をもって解説している。あくまでクールに説明する解説者だが、現場では血しぶきとともに切断された手足や頭が飛び交い、内臓が飛び出すグロテスクな場面が続々。こんな街で歩きスマホをしていたら命がいくつあっても足りないので、確かにウェアラブル端末が必要である(苦笑)。

■ユーザー同士は握手だけで情報交換ができる

　実はこの「Razer Nabu」は昨年12月に発売されたものの、初期ロットの5,000台がアッという間に完売。その後、有機ELディスプレイのない廉価版の「Nabu X」を発売し、こちらも好調な売り上げを見せたが、やはり初代Nabuの再販を求める声も多く、今回再びNabuを改めて新商品としてプロモーションすることになったのだ。9月15日から予約受付を開始し10月の発売を予定している。価格は初期モデルと同じ99.99ドル(約1万2000円)。

　開発した米・Razer社はもともとゲーム機器開発メーカーとして知られていることから、作年1月に開催された世界最大級のIT＆家電ショー「CES 2014」でこのウェアラブル端末、「Razer Nabu」が発表された際には主にゲーマーの間で話題になった。

　FitbitやJawboneなどのリストバンド型端末と同じく、基本的にはこの「Razer Nabu」も日々の運動量や睡眠時間などを記録して健康を管理する用途に用いられ、専用のアプリ（iOS版、Android版）でスマホとBluetooth経由で接続して活用するトラッカーだ。

　加えて、この「Razer Nabu」ならではの特徴としては独自の無線規格でほかのNabu(Nabu Xを含む)ユーザーと相互に通信できる機能を持っている。たとえばゲームイベントなどで握手したり、手首を接触させるなどしてNabuユーザーはお互いの情報を交換できるのだ。もちろんNabuユーザーであることが前提にはなるが、1日に多くの人と会うイベントやパーティーなどでは確かに便利かもしれない。

　今回の再販では、メインボタンの位置の変更や、装着がマグネット式になったことなど、若干のマイナーチェンジが行なわれているということだ。バッテリーの持ちは6日間と初代モデルと変わらず、防滴仕様も備えている。スマホ用の専用アプリのほうも、新型「Razer Nabu」の発売にあわせて大幅なアップデートが予定されているということだ。果たして今回もすぐに売り切れてしまうのか？　もちろん日本からも予約できるので気になる向きはチェックされたし。
（文／仲田しんじ）

【参考】
・The Verge
http://www.theverge.com/2015/8/28/9218165/razer-nabu-smartband-zombie-commercial

・Razer Nabu
http://www.razerzone.com/nabu?src=pgm.95750500&utm_source=Razer_Social_Media&utm_medium=smlink_US_launch&utm_campaign=RazerNabu