「パンドラ・プロジェクト」三部作が始動!! シンガー・Ceuiが語るアニメ&ゲームソングとオリジナル曲の違い

■タイアップ曲ではできないことを自由にやりたかった。

──『絶望篇』『希望篇』の2枚のアルバムを聴くと、『絶望篇』はダークな世界観だけどどこか希望を感じさせるイメージがあったり、『希望篇』もただ底抜けに明るい曲ばかりではない、という具合にそれぞれ深みのある内容になっていますね。

Ceui 『絶望篇』だから暗い曲ばっかりってなっちゃうと、こちらがどんなに意味を込めた音楽を作ったとしてもリスナーがそんなに楽しめないだろうと思ったので、バランスを取ったというところです。だから『絶望篇』なのに「③minutes ランデブー♡一期一イェーイ!(^∇^)」みたいな曲があったりとかします(笑)。

 でも今回は、例えば『絶望篇』収録曲のロックナンバー「ピタゴラスヘル」のように今までに表現したことのないような曲もたくさん作ったんです。今までのCeuiには、光の言葉を意識してきたというか、聴いて優しく、温かくなれるような曲というカラーがあったと思うんですが、「ピタゴラスヘル」では「やってられない!」「イライラする」という感覚を込めたり、「刺激がほしい!」「平和つまんない」みたな歌詞を書いたりとか、今までにやったことのない世界観に切り込んだ曲になっています。誰でもずっと幸せに生きていたいと思うけど、なかなかそうはならないと思うんですよね。だから、もっともっとリアルな世界を歌いたかったんです。自分が歌い続けていきたいのはファンタジーの世界だけど、別世界のきれいなおとぎ話だけではなく、みんなの心にグサササッと刺さるようなリアルで攻撃的な曲も書いていきたいなと思ったんです。

──今までそういう音楽を志向しつつも、タイアップ曲のオーダーゆえに作ることができなかった、という面はありますか?

Ceui 正直な話、タイアップ曲には元になる作品があって、オープニングで使われるか、エンディングで使われるかという事情がありますし、そこで求められる歌詞の世界観というのもあります。

 例えば学園ものでウキウキな世界観なのに、「やってらんないよ」とか「いらいらするぜ」みたいな歌詞はやっちゃいけませんよね。「やめてくだセイ」って言われちゃいます。クリエイティブをやる者として、アニメやゲームのクリエイターや作品が求めるものを大事にしつつ、音楽として表現するということが必要になってきます。だからこそ、今回のアルバムではタイアップ曲ではできないことを自由にやりたかったんです。そしたら、今までと違う色々な曲ができたという感じです。

──今回、ゲームソングからインスパイアされてオリジナルアルバムが制作されたわけですが、Ceuiさんはアニメソング、ゲームソングはどんな音楽だと考えますか?

Ceui その作品を通じて体験した本当に大切な瞬間を、美しく永遠に残せる存在だと思っています。アニメやゲームで体験した感動を、サウンドでパッケージすることができる音楽がアニメソング、ゲームソングじゃないでしょうか。

──確かに。思い出のアニメやゲームは、大抵その主題歌とセットで記憶に残っていますからね。

パンドラ・コード~希望篇~

パンドラ・コード~希望篇~

セイセイ!セイセイセイ!

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