ラスボスがまったく予想できない!! 敵陣営のドラマやアクションが光る『烈車戦隊トッキュウジャー』

 さてさて、苛立ちながら、町にいるクローズたちを倒していくうち、ミオはルーペシャドーたちが町を黒く塗る理由に気づきます。小学校の頃、黒く塗った紙に虫眼鏡で光を集めて燃やした実験……あれをルーペシャドーは町全体の規模でやろうとしていたのでした。その頃、ライトとそのお目付け役として付いてきたカグラ(演:森高愛)は、子どもの案内でそびえ立つ巨大な消火器を発見。ミオからの連絡に「そっちはお前に任せる」と答えて、消火器の中に入っていきます。実は巨大な消火器に見えたその物体は、新たなサポート烈車“ファイヤーレッシャー”でした。

 一方、ミオは「任せる」という言葉から、幼い頃にライトと交わした“夢中になるとほかのことが目に入らなくなるライトのことは自分が面倒を見る”という約束を思い出します。そして火の手があがる町をあえてライトたちに任せて、ミオたちは町外れに潜んでいたルーペシャドーと対戦するのでした。“丸投げ”ともいえる潔い役割分担ですが、ライトもミオも互いの期待を裏切りません。ライトたちは消火器……じゃないファイヤーレッシャーの驚異の消火力で、延焼したはずのビルも完全復元。ミオたちもルーペシャドーを倒します。巨大化闇暴走したルーペシャドーには、ディーゼルオーにファイヤーレッシャーが烈車合体した「ディーゼルオーファイヤー」で応戦。これまで消火能力だけと思わせておいてからの、まさかの火炎攻撃“ファイヤースプラッシュ”で、巨大化ルーペシャドーを撃破。燃え移った森の火も自分で消火するファイヤーレッシャーの活躍に、「炎上商法」「火付けから鎮火まで」「自作自演ってやつか」「燃料投下機能もあれば完璧」と、ネット民からの間違った評価が寄せられていました。

 これまでの靖子にゃん脚本とは違ったライトたちの個性が引き出され、また少し絆が深まった第13駅。ギャグテイストが強めながらさまざまな伏線が張られていて、ベテランの妙を堪能できました(最初にクローズが町を黒く塗っていた時は「え? シャドーラインの闇って、そうやって作ってるの?」とボケをかましてしまいましたが)。

 さて烈車戦隊トッキュウジャー。勝利のイマジネーション! 出発進行!! 次の停車駅は、窃盗容疑で逮捕されちゃったライトたちを救うため、けん玉探偵ヒカリ(演:横浜流星)が盗難事件の真相に迫る「第14駅 迷刑事、名探偵」です。ゲストキャラの刑事・取手権左門を演じるのは、ドラマ『ザ・刑事』の中西剛刑事役でも知られるコニタンこと小西博之! 車掌役の関根勤との“欽ちゃんファミリー”ネタの有無が気になる人もそうでない人も、お乗り遅れのないようご注意ください!!

 EDの列車紹介は南海電鉄の「30000系 こうや」と富山ライトレールの「0600系 ポートラム」、新京成電鉄の「8800形」でした。
(文/雑賀洋平)

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