松本零士にウルトラマン! アラフォー世代感涙の『烈車戦隊トッキュウジャー』

――日本全国のちびっ子から青少年、大きなお友だち、さらにはお母さん方といった女性までもを魅了する特撮ヒーローたち。そんなヒーローの活躍を世に広めるためのレビュー! これさえ読めば、気になる特撮作品のあらすじから評判までがまるわかり!!※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意ください。

■『烈車戦隊トッキュウジャー
第10駅「トカッチ、夕焼けに死す」

【今週の極私的見どころ!】
 まさかの円谷オマージュ。『トッキュウジャー』の小ネタ仕込みは、どこまで行くのか!?

 なかなかインパクトのあるサブタイトルですが、どこかで聞いたことあるなー、と思ってグーグル先生に聞いてみました……そうだ! これ『帰ってきたウルトラマン』37話「ウルトラマン夕陽に死す」だよ!! 後述のタイプシャドーが打つタイトルロゴが「どこか70年代っぽいのは、そういうわけか」と納得しましたが、まさかこのデザイン自体が伏線になっているとは……どこまで行くんだ『トッキュウジャー』。

【今週のオススメ度】
★★★★☆
(前回のあらすじはこちら)

 体力作りのため、次の停車駅まで走ることにしたトカッチ(演:平牧仁)は、道中でレインボーラインが見えない少年、藤沢弘樹(演:福崎那由他)と出会う。本来、子どもならイマジネーションを持っていてレインボーラインが見えるはずなのになぜ? 疑問を憶えたトカッチだが、そこに次の停車駅にシャドーラインが乗り入れたとの連絡が入り、とりあえず弘樹から自転車を借りて、ライト(演:志尊淳)たちの待つ現場に向かった。町で待っていたのはクローズとシャドー怪人・タイプシャドー(CV:松本保典)。タイプシャドーが体中についているキーで、何やらタイプすると、突然空中に「さよならトッキュウレッシャー」とのタイトルが浮かび、トッキュウレッシャーは、空の彼方へ飛び去ってしまった! タイプシャドーは、タイトルを打ち込むと、現実をその通りにできる能力を持っていたのだ。次にタイプシャドーがタイプしたタイトルは「トカッチ、夕焼けに死す」! このままでは、トカッチは夕暮れまでに死んでしまうことに……?

 すっかりネタ要員と化し、もはや安定と信頼のトカッチ回です。ヒーローとしてのトレーニングを欠かさないカッコいい一面を見せたかと思えば、すぐに横っ腹が痛くなっちゃうダメっぷり。さすがです。そんなトカッチの今回の相棒は、試合で失敗してしまったため、勝利のイマジネーションができなくなってしまった麒麟の川島似の野球少年。落ち込む彼をなぐさめようとトカッチがかけた言葉は「何か良いこと言おうと思ったけど、今の僕じゃね……説得力ゼロだ」ズコーーー! とテレビの前で一度は壮大にコケましたが「偉そうなこと言う前に、あのシャドー怪人倒さなきゃ」と、イメージトレーニングを始めるその姿に、ネットでは「何だかいつものトカッチと違う」「やだ、カッコいい(男です)」と、トカッチの人気が急上昇! ト、トカッチのくせにー(ツンデレ風に)。「言えるのはイマジネーションは、お祈りじゃないってことかな」と言い残して、タイプシャドーとの再戦に向かうトカッチ、お前今輝いてるぜ!

 ちなみにトッキュウレッシャーが飛び去って行ってしまうシーンの、車掌(演:関根勤)さんの「とりあえず万感の思いで汽笛鳴らしときます」の台詞は、ついに出ました松本零士先生の『銀河鉄道999』オマージュですね。

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