松本零士にウルトラマン! アラフォー世代感涙の『烈車戦隊トッキュウジャー』

 夕暮れが迫る中、ようやくタイプシャドーとトッキュウジャーの面々との戦いに駆けつけたトカッチは、ライトにある作戦を申し出ます。乗換チェンジを繰り返しながら、タイプシャドーを攻撃する二人。しかし、そこで夕焼けが訪れ、ついにトカッチは地面に倒れてしまいました。ところが……なんということでしょう! 「トカッチ、夕焼けに死す」の後に「そして復活!」とタイトルが出て、トカッチがよみがえったのです。トカッチは、タイプシャドーと戦いながらタイピングをすることで、タイトルを付け加えていたのでした。なんというビフォーアフター。絶望的なサブタイトルが、匠のちょっとした後付設定……いえいえ創意工夫で、見違えるような無敵状態に。

 そして恒例の必殺技レインボーフラッシュは、お習字によるタイトル付け返し、「シャドー怪人の最期」。ベタなタイトルですが、お習字だけにベタ(墨)もよし、むしろ、それがいい!! トッキュウレッシャーは、いつの間にか宇宙にまで飛び出していたので、ディーゼルオーで巨大化したタイプシャドーと戦います。舞台は、サーチライトが揺れる夜の工業地帯。周りこみやあおり気味のカメラアングルも多く、なんか今回、細かいところに異様に気合いが入ってます。

 そして、ここでもトカッチの作戦が炸裂。戦闘中、タイプシャドーのキーで「帰ってきたトッキュウレッシャー」とタイプして、トッキュウレッシャーを呼び戻します。まさか、このサブタイトルがやりたいがためのロゴデザインだったとは……仕込みが丁寧なのにもほどがある。そこでの『宇宙戦艦ヤマト』の名台詞を模した、ワゴン(CV:堀江由衣)さんの「地球か……何もかも激しく懐かしいわ~~ん」にも「艦長!!」「ヤマト、オマージュ」「あの子が振っていた、真っ赤なスカーフ」またまた古参のSFファンが、ネットで大騒ぎしてました。

 戻ってきたトッキュウオーと、ディーゼルオーに囲まれたタイプシャドーは「トッキュウオー大爆発」とのタイトル付けで応戦しようとしますが、甘いぞ! 『日本沈没』(平成版)とか『新幹線大爆破』とか、邦画では、タイトルについたアクシデントは起こらないという法則があるのだ!!(まあディーゼルオーが身をていして守るんですが)こうしてトカッチの操縦するディーゼルオーと、ほかの四人のトッキュウオーの二機ががりでタイプシャドーをフルボッコにして、トッキュウジャーは勝利するのでした。

“イマジネーションは、お祈りじゃない”。諦めないで、黙々とタイプシャドーを倒すためのトレーニングを続けたトカッチの姿から、ただ信じて想像するだけでなく、それを実現するために努力することが大事だと学んだ弘樹くんは、イマジネーションを取り戻し、再び野球の練習に励むのでした。……すいません! トカッチ回とサブタイトルから、正直ここまで“良い話”になるとは思いませんでした。でも、こんな“タイトル詐欺”なら何度でもOK! なんで、スタッフの皆さんお願いします!!

 さて烈車戦隊トッキュウジャー。勝利のイマジネーション! 出発進行!! 次の停車駅は、ついに出現!? な「第11駅 闇の皇帝」です。次回予告を見るかぎり、なかなかイケメンっぽいんですが、まさかグリッタ嬢(声:日高のり子)の心変わりなんかもあるんでしょうか? 皆さんはお乗り遅れのないようご注意ください!!

 EDの列車紹介はJR西日本の「新幹線ひかりレールスター700系」と津軽鉄道の「津軽21形 走れメロス号」、東京都交通局の「日暮里舎人ライナー 300形」でした。
(文/雑賀洋平)

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