映画『i-新聞記者ドキュメント-』森友、加計学園から辺野古基地移設まで? 望月衣塑子 × 森達也が、同調圧力や忖度の正体に迫る!

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(C) 2019「i-新聞記者ドキュメント-」製作委員会

 東京新聞社会部の望月衣塑子記者の取材活動を通して、日本社会が抱える同調圧力や忖度の正体に迫り、辺野古基地移設問題、伊藤詩織 準強姦事件、森友問題、加計学園問題など、世間を騒がせた社会問題が続々と描かれる前代未聞のドキュメンタリー。

『A』『A2』『FAKE』に続く、森達也監督待望の新作『i-新聞記者ドキュメント-』が遂に完成した。

 森達也が描くドキュメンタリー作品の鈍く不透明な煌めきは、いったいどこからやって来るのだろう?

 その謎を解き明かそうと、森が発表する映像や文章、講演やトークライブに幾多の時間を費やしてきた。そんな中、交流を前提としたイベントに集う、筆者のような一介の表現者に、森はいつも優しく実直に接してくれるのだった。

 8月3日の午後、『鈴木邦男生誕100年祭』が「阿佐ヶ谷ロフトA 」で開催された。れいわ新撰組の山本太郎代表とともに、森がゲストとして出演する恒例のイベントに、過去に何度か登壇させて頂いた筆者も駆けつけ、トークライブを拝聴した。

 その打ち上げの際、偶然にもロフト席亭の平野悠、ミュージシャンのPANTA、そして森と同じテーブルに座ることになったのだ。

 早速、向かい合わせになった森から近況を訊ねられたので、筆者が企画から携わり、2017年の劇場公開後も上映イベントなどに精力を注いだ映画『パーフェクト・レボリューション』(監督:松本准平)について報告させて頂くと、森は瞬時に興味を示してくれた。

 身体障害者の男性を題材にしたドキュメンタリーは多々あれど、そのようなテーマを劇映画として製作するのは至難の業で、電動車椅子で活動する主人公を熱演した稀代のアーティスト、リリー・フランキーの配役なしには、劇場公開も考えられなかったという制作事情をお伝えした。

 興味深く頷いていた森が、劇映画における主演俳優のリアルな表現力という部分に同調してくれて、筆者は感嘆した。モデルとなった熊篠慶彦と筆者の関係や、筆者と松本准平が考える障害者差別への疑問符、そしてリリー・フランキーと熊篠の10年余りに渡る友情、それらすべてが結実し、主人公のクマに血が通った瞬間を実感したことなど、一通りの経過を説明させて頂いた。

 ところが、森から驚きの事実を打ち明けられた。

 近年、とある劇映画の演出を依頼された際、思い入れの強い主人公を演じる俳優が一向に決まらず、配役の遅れから諸々の準備が滞ってしまい、クランクインを待たずして自ら監督を降板してしまったと言うのだ。

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