TVアニメ『魔王城でおやすみ』ぽっこつ可愛さが癖になる第8話

TVアニメ『魔王城でおやすみ』公式サイトより

 今週もみんなポンコツ可愛い。なんだろうこの作品。見る度クセになる。出てくるキャラが全員愛しい作品って少ないから本当に貴重な癒しアニメである。

 今回は、勇者アカツキに多少スポットが当たる。道に迷いながら日進月歩の遅さですこしずつ魔王城に近づいているらしい勇者ご一行。一行の中の魔導士が、空間をつなげるという術を試してみることに。それは姫の王冠につけられた宝珠から贈られる安らぎのオーラの量によって成功するらしく、姫がちょうど安眠していたからか、多くのオーラを得ることが出来て空間がつながったようだ。

 だが、安眠している姫のもとに繋がり手を伸ばした勇者のその指先が姫の安眠を脅かしたことで、姫は悪夢を見てしまった。

 悪夢を見た時は人に話すといいという言葉を信じて、姫は魔王城の十傑衆たちが、かえんどくりゅうの壮行会を開いている場所に乱入し、話を(無理矢理)聞いてもらうことに。やんわり断ろうとした十傑衆たちだったが姫は全く辞める気がなさそうだったので大人しく聞くことに。

 彼女の話では悪夢には小さいころの幼馴染の男の子「アなんとか君」が現れたという。なんでも印象が薄くて名前を覚えていないという。可哀想である。

 アなんとか君は初対面で姫に花束を渡そうとしたときに躓き、意図せず姫にバラのトゲを刺してきた人、さらにそのバラの中にハチがおりそれを混乱して食べ、感想を聞かせてきたという。

 さらに彼は別の時に姫を無理やりピクニックに連れ出し、方向音痴すぎてついてきていた召使たちと逸れ、そんな状況にも関わらず姫に競争を持ち掛けいなくなってしまう。姫は一人で山頂を目指し、その間に土に埋まっている人、罠にかかっている人、さらに山頂では墓をみたけれどもそれらをアなんとか君だとは気づかなかったようだ。

 そのまま半年ほど会わず、久々に再開した時には姫の記憶からアなんとか君は抜け落ちており通報したり、とまったくもって姫から認識されていないアなんとか君。だが、姫の悪夢というのは、このよく覚えていない奇行を繰り返すアなんとか君について父が「彼はスヤの婚約者」と言われたのが悪夢だという。

 可哀想なアなんとか君。今はどんな感じなんだろう、とぼんやりと姫に思い出されそうになったが「もう二度と会わないだろうし」とそれもされない。彼は今、そんな姫を救うために相変わらず迷子になりながらも頑張っている、勇者アカツキだということに気が付いたのは、あくましゅうどうしだけなのであった。

 二本目のエピソードは、姫様の虫歯に魔王城みんなが振り回されるお話。辞世の句を読むほどに痛みに死にそうになっている姫。その痛がり方に、魔王城にも歯科医師はいる! とのろいのしかいしが現れた。これでもう安心、と思ったが、姫はなぜか口を開けたがらない。どんなにこじあけようとしても体全体を使ってそれを拒否。

 口を開けずに虫歯を治せ、とこれまた無茶なことを言いだす始末だ。口の中をみられるのが本当に嫌で嫌でたまらないということだがっその理由がわからない。

 人間の女には口の中を恥じらう習慣があるのかどうかを調べたりもしたがそんな事実もない様子。一体姫はなぜなのか。

 こうして時間がたつうちに、魔王城には姫の虫歯の話が尾ひれ背びれをつけまくり「姫の頭が爆発して重症」と伝わり多くの魔物たちが心配して様子を見に来てしまう。最終的に8時間以上かけての大治療となってしまったがなんとか治療は完了。

 姫は誰にも言わなかったが、人より少しだけ舌の長さが短いことを気にしていたらしい。なんとも些細な、そして誰も気にしないこと…‥‥。とにかく治療のおかげで痛みもなくなった瞬間に姫は眠りへと落ち、スヤスヤと寝息を立て始める。その姿を見て8時間頑張った魔族たちは「眠っている間に治療すればよかった」と気付いたのであった。

 三本目は、姫に壮行会を邪魔されたかえんどくりゅうが、勇者に負けて帰ってきた理由について。

 勇者に負ける魔力が封印されてしまうという。かなりの痛手をうけたかえんどくりゅうは、なぜ負けたのか? と皆に質問をされそれにこたえ始める。

 期待をかけられ、たくさんのアイテムを持たされていたかえんどくりゅうだったが、そのアイテムがすり替えられていたというのだ。

 回復アイテムが空き瓶に変わっていたのは、姫がハイポーションをスポドリのように飲んでしまうから。

 さらには手毬ボムが全てアボカドに変わっていたという。この話を聞いて、突然アルラウネの顔色が変わる。

 出発前日持ち出し袋が用意してあるのを見て、置きっぱなしになっていると姫がイタズラしてしまうかもしれない、と中身をアボカドに変えてそのまま入れ替えるのおを忘れていたらしい。この状況で真実を述べる勇気が出ず、アルラウネはそのまま姫の仕業である、とぬれぎぬをかけてしまう。

 だがアルラウネだけでなくレッドシベリアン改も、魔王も、レッドシベリアン改も、姫がやったと見せかけて自分が失態を犯していたことを、かえんどくりゅうの話によって思い至る。

 あくましゅうどうしは、かえんどくりゅうもろとも死んでもいいと思いながら威力のある爆弾をつめて閉まっていたらしいが、そのせいでかえんどくりゅうは死にかけて負けたという。

 みんなみんな姫がやらかしてもおかしくはない、けれど今回は全て身内から出た失敗での敗北である。負けたことに関して何もいえなくなってしまったがかえんどくりゅうにも真実は伝えられない。さすがに姫に文句を言いに行くと聞かないかえんどくりゅうを必死になだめる魔王たちだった。

 魔王様たちも、勇者も全てポンコツな愛し可愛い作品。魔王城の面々が可愛すぎるしホワイト企業すぎてたまらんと毎回思う。次回も楽しみだ。

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