TVアニメ『魔王城でおやすみ』姫が自分の睡眠に貪欲すぎ!第6話

TVアニメ『魔王城でおやすみ』公式サイトより

 今回も姫が自分の睡眠に貪欲すぎるところが大変に良い。そのせいで誰が、そして何が犠牲になろうが知ったことではないのである。
 
 十傑衆を集めて作戦会議を立てる魔王たち。それもこれも、姫を助けに来るはずの勇者が中々来ないからである。方向音痴な勇者たちは、迷路にさまよい自分たちのレベルではまだ倒せない魔族がいる場所に行ってしまったり、罠にはまったりとこのままでは魔王城にたどり着く前に全滅の危惧があるという。

 勇者には魔王城までたどり着いてもらい、最後に魔王が倒す、という筋書きにしないと意味がないのだ。 

 何とかして勇者が城にやってこれるように、策を弄することになった魔王たちの裏で、姫もまた大きな悩みを抱えていた。

 寝ながらジュースを飲もうと横着したのが運の尽きで、シーツにジュースをこぼしてしまった。急いで洗濯をしないとシミが残ってしまう。早速魔王城を歩き回って洗濯に使えそうなものはないかを探すことに。

 姫が最初に見つけた「浄化の泉」これはダメすぎる勇者が早めに魔王城にたどり着けるように勇者補助アイテムとして使おうと会議に出ていたものだ。姫はこの中に汚れたシーツを投げ入れる。このアイテムは水が濁ってしまうと効力がなくなってしまうというデメリットがあったのだが、さっそく姫が洗濯という行為で汚してしまう。

 さらにはこの浄化の泉を守るために警備でついていたバブル兵も、シーツを洗うための洗剤として用いられてしまった。

 そして勇者にサービスとしてミニ竜巻ボムも見つかるように置いておこうと話が盛り上がっていた魔王たちだったが、姫がこの一点もののアイテムを洗濯のすすぎに用いてしまった。

 すすぎまで終わった姫は、このシーツを干すところを探し始める。彼女が見つけたのはギアボルト博士が作っていた勇者を誘導するためのアイテム、「マグネスピア」だ。彼女はこれを物干しざおにちょうどいいと持ち歩き、お次は干す場所を探し求める。

 見つけた場所はマグネスピアの誘導先にとして博士が作った電信魔物、シン・ギアホルターというロボットのようなもの。

 勇者に自信を持たせるために、このロボの属性は光属性にまでなっているという。姫はこのロボットの唯一の弱点であるコアに磁石で出来ているマグネスピアをぶっ刺してしまう。

 博士が絶対にやってはいけない、といっていた磁力を刺すという行為。このおかげで起きた爆発でシーツに残っていた水分は全てふっとびまるで乾燥機能を使ったかのようだ。

 勇者をこの城におびき寄せるために頭を突き合わせて皆で話し合った解決策が全て姫の快眠のために綺麗にぶち壊されていく流れは見ていて魔王たちが不憫になればなるほど面白かった。

 目の前で話していた策が全部何もする前から失敗している魔王様が不憫可愛い。姫はさすがにお叱りを受け、一週間ジュースを禁止されてしまった。

 シーツも綺麗になって満足、と思いきや暑い夏が終わりどんどん風が冷たくなってきたころ、姫の睡眠にもその空気の冷たさの弊害がやってきた。毎年冬になると毛糸のパンツをはいて乗り切っていたのだが、当の毛糸のパンツは実家に置いてきてしまったことに思い至る。これでは寒い季節を乗り越得ることはできない。

 ないのなら、作ればいい。と当たり前に制作を始めようとする姫。姫が何かを作ることが不思議でも何でもなくなってきた魔王城の面々は、姫に何尾を作っているのかと聞きだそうとする。だが、姫は過去、可愛い毛糸のパンツを持っていることがうれしくて見せて回って歩いていた際に母からそんなはしたないことをしてはいけないとこっぴどく怒られたこおとを思い出した。

 王家の誇りを守るため「パンツ」という単語を口に出してはいけない、と思い至った姫は、ジェスチャーだったり絵だったりでで「パンツ」と伝えるのだが、魔族たちには全く彼女の意図が伝わっておらず、また姫がよからぬことを考えている、と全員が怯えだしたのだ。

 姫は人目につかないように毛糸のパンツ作りにいそしみ、魔王は部下たちが姫に恐れをなしていることに気付かずギアボルト博士が新しく作った姫の形をした勇者補助のロボを下見していた。だが、姫の形をしている巨大なロボのせいで姫に怯えていた魔族たちはさらに恐怖を募らせて徒党を組んで彼女に渾身の警戒態勢を敷いてしまう。

 この誤解は姫がかくしていた 毛糸のパンツが発見されるまで続いたらしい。姫はあったか毛糸パンツが完成し、おなかを冷やすことなく眠れるようになって大満足だったようだ。

 連日の姫の騒動とポンコツ勇者のせいで寝不足に悩まされる魔王。フラフラしながら行きついた先は姫の牢の前。そこで力尽きて倒れこんでしまった。姫も突然魔王が目の前で倒れたら驚くくらいはする。苦しんでいるようにも見えたので、これはとどめを刺してあげるのが親切かと、はさみを突き立てようとするのだが、魔王が死ぬとこの魔王城が崩れると聞いて、それはやめることに。

 話を聞いてみると寝不足だということを知った姫は、魔王がどうやったら眠れるか色々と試してみることに。

 子守唄を謳ったり、本を読み聞かせたり、食べ物を食べさせたり……と色々やってみるが中々魔王は眠りにつかない。あまりに荒っぽい姫の寝かせ方に命の危険を覚える魔王。

 魔王を眠らせようとしているうちに、姫は自分が試したいと思っていた母のとっておきの睡眠法を思い出した。

 それは、幼少期中々寝てくれなかった姫を寝かしつけて自分も一緒に寝てしまう、というもの。魔王の頭をなでて安心させて眠りに導くのだ。
 
 突然姫になでなでされて衝撃を受ける魔王。だが、優しくなでてくれたことでどんどん彼は眠りの中へ。そして姫も、母が言っていた通り誰かを寝かしつけることで一緒に眠ってしまう、という体験ができた。

 魔王の疲労も多少回復したようだが、ポンコツ勇者と姫という悩みからはしばらく解放されそうにもない。

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