ソマリが襲われたことで気持ちが暴走し、彼女を襲った村人やマーサおばさんに襲いかかるゴーレム。止めたヤバシラをも傷つけることから回りがみえていないのは明白だ。
誰かれかまわず人を傷つける父の姿を目の当たりにしたソマリはショックを受けるが、止めなければとマーサおばさんに攻撃をしようとする彼の前に立ちはだかる。
ゴーレムはソマリの必死の制止に、暴走がとけ意識を無くす。倒れたゴーレムを心配して、介護しながらソマリも眠ってしまった。
目を覚ましたゴーレムの姿を見て安堵の涙を流し、捕れてしまった組紐をつけ治してあげるのだった。
今までは自分に残された日数を把握していたゴーレムだったが、今回の破損によって自分が何日後に機能を停止してしまうかが読めなくなってしまった彼は、いつまでソマリの側にいてあげられるかがわからなくなり、ある決意をする。
収穫祭でにぎわう街にたどり着いたソマリ達。そこここに広がる出店を前にしてはしゃぐソマリにゴーレムは珍しく好きなものを購入しようとする。ソマリが祭りに夢中になっている間に姿を消してしまう。
ゴーレムの気持ちを先に聞いていたシズノが、彼がいなくなった理由を語るとソマリは彼を探しに駆けだすのだった。
最後が近いからとソマリと距離を取ろうとしたゴーレムだったが、ソマリはそんなことは望んでいない。どんな事情があったとしても「ずっと一緒にいる」と約束をしたのだから傍にいたいと涙ながらに訴える。
「お父さんといないとさみしい。お父さんはソマリと一緒じゃなくてもさみしくないの?」という問いかけにゴーレムには感情がないと答えるが、ソマリは知っている。彼には感情があることを。
ソマリが涙ながらにゴーレムの感情を一つずつ聞かせたことで、彼は自分の中の感情に気付き、残り少ないだろう時間を最後の一秒までソマリの側にいることを決める。
共に生きると決めたゴーレム。この先に確実にまた別れがやってくるが、ソマリ自身が旅を続ける中でシズノたちと出会えたように様々な出会いの中で成長してその別れを受け入れられ先に進める人になってくれることを願わずにはいられない。素敵な作品をありがとう。
(文=三澤凛)
アニメ『ソマリと森の神様』ソマリと永遠の別れとなるか?ゴーレムが下した決断とは…最終回のページです。おたぽるは、アニメ、作品レビュー、ファンタジー、ゴーレム、ソマリと森の神様の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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