アニメ『ソマリと森の神様』ソマリにゴーレムには理解できない異変が発生してパニックに陥る第9話

TVアニメ「ソマリと森の神様」公式サイトより

第9話「小さな日々の思い出」


 最果ての地を目指し、旅を続けるゴーレムとソマリ。

その途中で雨に降られキャンディバオムの木ツツキ小屋で雨宿りをする。

寝る前に木ツツキの残した料理の書付けを見つけたソマリは、

ゴーレムの手作りご飯が食べたいとせがむ。

食事の後、懐かしい友人が木ツツキ小屋に訪れる。

 今までちょっと重めのエピソードが続いたが、今回はほっと一息がつけたような、ただただ可愛らしくそして愛おしい回。ずっとこんなエピソードばかり続いてほしくなる。

 雨宿りのために入った木ツツキ小屋。時間を持て余したふたりは料理を作ることにした。一緒にレシピを見つつ、半信半疑で奮闘している様がとっても可愛かった。出来上がったスフレもなんとも美味しそう。

 初めてのお父さんの料理を口にして感動のあまりに涙をこぼすソマリ。何がそんなにうれしいのかなんて言葉にできないけど胸いっぱいになっちゃうのもうなずける。この料理の味、ソマリはずっと覚えているんだろう。

 スフレに舌鼓をうっていると、以前世話になったシズノとヤバシラが入ってきた。彼らも旅の途中でこの近辺にいたらしい。再会を喜びつつ、スフレを分けようとしたとき、ソマリに異変。歯がぐらついている。視聴者たちは「ああ、乳歯が抜けそうなんだな」と理解できるが、ソマリにそんな知識はない。突然の体の異変をどうしたらいいかわからずに怯えてしまう。

 夜が明けて、ソマリたちは歯医者さんに向かう。ネズミのようないでたちの歯医者の説明を聞いているうちに、自分の歯ががぐらぐらしているのは病気ではないのかと本気で心配するソマリ。しかも一度抜けた歯は二度と生えてこないと聞いてパニックに陥る。

 歯医者のいる町は、かなりガラの悪い町でぶつかっただけで慰謝料を請求されるような治安の悪さ。ソマリも因縁をつけられるが、腕っぷしに定評のあるお父さんをはじめ、ヤバシラたちのおかげであっさり一掃。しかし、ソマリはよけようとした際に転び、ぐらぐらしていた乳歯が完全に抜けてしまう。
 
「人間の子供は歯が抜ける」という知識がなかったお父さんもソマリと一緒に大慌てで歯医者さんに。これは自然なことなのだということを聞いて、ふたりはやっと人心地つく。先生の計らいで乳歯を収める箱をもらった。いつもなら邪魔だと拒むゴーレムも「これが親子の思い出になる」と考えたのか、これを持ち歩くことにした。ゴーレムに感情などないといっていたが、少しずつ変化していっているようだ。

 確実に来週はハンカチを用意した方がよさそうだ。あの時なぜソマリがあの森にいたのか。そこから彼女を育てようとお父さんが思うまで。お父さんとよばれるようになるまでのことがいよいよ明かされる。この親子の行く末を見届けたい。

(文=三澤凛)

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