仲良くなった友人のキキーラとの別れ、砂漠への旅路に出たソマリ親子。ゴーレムである父は暑さを感じないようだが、まだ子供で砂漠を初体験のソマリは厳しい暑さに辟易しているようだ。
暑さと戦いながらたどり着いたのはサカズキの村は、火山の跡に建てられ、旅人が多く利用している。ここで小休止をとることにしたお父さん。旅の中で知らない土地にいくとその土地ならではの風習に出会う。この土地では旅人に酒をふるまうという習慣があるようで、お父さんも赤ら顔の住人にいっぱいごちそうになっていた。
旅人に酒をふるまうと、ふるまわれた旅人は無傷で旅を終えることができるというらしい。こういう迷信めいたものでも、善意が感じられるのはうれしいものだ。
人情のあふれる場で食事を楽しんでいたソマリは、食後のデザートをめぐってハラピュイアの一族ウゾイと知り合う。彼女はハイトラという男と共に薬を求めて旅をしているという。
ウゾイはソマリを見て、彼女が人間であることに気付く。どうやらウゾイと旅するハイトラは人間であり、彼は何かしらの病に侵されている。その病に効く薬を求めて旅をしているようだ。
厳しい砂漠の暑さを乗り越え、。ウゾイたちの手伝いをしながらともに砂漠をこえていく中で、野営をはる洞窟にたどり着いた。
どちらも血のつながる親子ではなくとも、親類以上の愛情をもって旅を続けるソマリとウゾイ。どちらも似たような境遇だが、ウゾイはどんどん仲良くなっていくソマリをもハイトラの為には手にかける決意を持っていた。
病気を患うハイトラに、ソマリの血を使えば助かるかもしれない。そんな想いでソマリを押し倒すウゾイ。しかしハイトラはウゾイの思惑を感知し、ゴーレムに一緒に彼女を止めてほしいと懇願する。ゴーレムたちはソマリを助け出すことができるのか?
とうとうソマリ以外の人間に出会うことができたが、その人間が余命いくばくもなさそうな病気を患ったものだったことをゴーレムは考えていただろうか。さらに人間の血があれば、ハイトラの鳥のようになってしまう病気が治るのか?
どちらも抜き差しならぬ状況。やはり人の命を奪って助かるというのは辛いものがある。どちらもが支え合い助け合う道があることを願うばかりだ。
(文=三澤凛)
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