アニメ『ソマリと森の神様』ソマリを助けるべく力を使ったゴーレムの身体の崩壊がついに始まった第11話

TVアニメ「ソマリと森の神様」公式サイトより

 ローザおばさんに習って組紐を完成させたソマリ。お父さんに早く渡したくてウズウズしいている姿が愛おしい。一方ゴーレムも仕事帰りに物資を調達している際にソマリに似合いそうな服を見つけては足を止めるなど、父親らしさを垣間見せる。

 そして、ソマリに似合いそうだ、という理由でゴーレムも組紐を購入。どちらも同じものを相手にプレゼントしようと思って行動しているのがもう愛しすぎて……。お互いの腕にそれぞれつけて喜んでいる姿が微笑ましい。

 この町での仕事も終えあとは明日に出発。やり残した雪遊びを思い切り楽しみ寝床についたところで事件は起こる。ローザおばさんに人間の情報を聞きだした者たちが近づいてきていたのだ。ヤバシラが囮となりその場を逃げ出すことには成功。だが、しつこく追われ、ついにソマリ達はとらわれてしまう。

 ゴーレムは囚われたソマリを助けるべく奮起。だが、追手から逃げているときに落下を回避するためにゴーレムの体にダメージが残った。脱出するために力を使えば、自分の活動時間がさらに短くなることが危惧される。

 活動時間が短くなるということは、それだけソマリと共にいる時間が短くなるということだ。だが、目前でソマリに危害が加えられそうになったらそんなことは行っていられない。力を振り絞り彼女を助けようと動くが、体への負荷が想像よりも重く彼の腕がもげてしまう。

 体が壊れ身動きができなくなってしまい、なすすべなく、ソマリが八つ裂きにされそうになった時、ゴーレムの体の核のようなものが覚醒を始める。ソマリも初めて見るゴーレムの体の変化。この変化は、彼の活動時間をさらに短くしてしまうのか。それとも、活動限界を超えるためのものなのか。

 悲しい結末になることを覚悟していたけれど、できることならば、ゴーレムの体がもっとずっと、ソマリと共にいられますように。そう願わずにはいられない。

(文=三澤凛)

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