夏奈が伊月と仲良くなったきっかけや親しくなった過程などが描かれた。
前回、いずみの母親が伊月の詳細を知っているのでは!? という煽りもあったが、やはりそう簡単にことは進まない。
熊本地震によって被害が大きい場所に住んでいた伊月一家。そのまま住まいを移したようで、現在の居場所までは把握していないということだった。引っ越し前に挨拶にきたことから元気ではあると思うが……。と申し訳なさそうに語るいずみの母。彼女の姿を見て、夏奈はここにいる面々がみな、熊本地震の被害に遭っていたことを改めて思い出す。
「被災者」を画面越しでしか目にしたことがない。そういった意識が薄れていることを暗に示されたようでハッとさせられる。
夏奈も自分の思いが及んでいなかったことに気付き詫びるが、いずみ一家はそんなことは気にせず、今まで通り彼女と接してくれる。
底抜けに明るいいずみ一家に送られて、夏奈はひとり、宿泊先の民宿で休む。そのまどろみの中で、伊月が「初心者だから」と動けずにいた夏奈を連れ出してくれたことを思い返していた。ふたりの楽しい時間を打ち消したのは、大地震をイメージさせるバグ。夢から覚めた夏奈は改めて、自分が遠い熊本の地にまで足を運ぶほどに伊月に会いたいと思っていたことに気付く。
今回は全体的にしんみりとした印象を受ける回。今まであまり描かれなかった熊本地震が起こったという事実を夏奈が実感としてとらえ始めた。ひとりの人間が、地震という天災によって生活の変化を余儀なくされる。この事実を目の当たりにした。
手詰まりとなった夏奈はどのような行動に出るのだろうか。
(文=三澤凛)
アニメ『なつなぐ!』伊月の消息が再び途切れるも“会いたい思い”を改めて強くした第5話のページです。おたぽるは、アニメ、作品レビュー、なつなぐ!の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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