アニメ『なつなぐ！』熊本の県民性に誤解を与えかねない人ばかりが登場？第３話

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　地上波初の自治体製作アニメ『なつなぐ！』の第３話がオンエアされた。

　「かぜにふかれて」このサブタイトルにはどんな意味があるのだろうか。今回で第3話。今のところ各サブタイトルが内容に絡んでいる感じがしない。

　前回の最後に怖い顔をして突っかかってきた女の子。彼女は地元の中学生で千葉いずみという女の子で、夏奈に対して親切にしてくれた警察官の正義さんに好意を寄せているようだ。

　『なつなぐ！』は個性豊かな熊本の人たちと出会って成長を描くストーリーのはずだ。しかし今のところ夏奈が出合った熊本の人たちは皆人の話を聞かず、夏奈に自身の思い込みの親切心を押し付けるだけの人が多い。
　
　今回出てきたいずみも、勝手な思い込みで夏奈をライバルだと勘違いし、敵意をむき出しにして突っかかってきたりする。かと思えば、確証もないのに自分の友達との待ち合わせに夏奈をつき合わせたりする。

　しかも途中からどんどん呼び方が変わって、最終的には呼び捨てになっているあたりに馴れ馴れしさがすごい。距離感が近すぎるのか。とにかくこのいずみに対しては図々しい中学生という印象が強く残った。

　短時間のアニメで綺麗にまとめているだけだから突っ込んだら負けなのかもしれないが、今回の話は無駄が多いように感じてしまった。
　
　また次週以降も「個性豊か」な人と出会うのだろうか。物語の中で主人公が翻弄されることで話は進んでいくものだが、熊本の人々がこういう人ばかりだという先入観にならないことを願うばかりだ。
（文=三澤凛）