小説家・野崎まどさんのサスペンス小説「バビロン」シリーズのTVアニメ第9話がオンエアされた。
第9話「連鎖」
ハートフォード市がアメリカ合衆国で初となる自殺法導入宣言を行った。ホワイトハウスでは緊急会議が開かれ、アレックスは市長のフローレスと電話会談を行うことに。新域での発令以降、自殺法導入の試みが世界各地で静かに伝播していた。
続々と世界各国で自殺法の導入が始まり、前回からはメインキャラクターとしてアメリカ大統領アレックスが登場した。彼はハートフォード市市長からことの真意を聞き出そうとしていた。
彼は市民に健康的で豊かな生活を与えるために、導入に踏み切ったという。そこにはアメリカ合衆国が誕生した時のフロンティアスピリットを感じたのだと。だが何の手順も踏まずに突如宣言したように見えるハートフォードのやり方に、アレックスはまだ納得できないでいた。
続々と賛同者が増えている流れから、黒幕の存在の可能性が考えられている中、自国ではなくフランスの大統領はどう思っているのかを聞いてみると、彼は一種の流行にすぎないから大事にせずに放っておくと宣言する。
が、それを聞いたアレックスは、斎に直接会ってみたいと希望する。しかし、賛同の意にとられられてしまう危険性があるために、許可されることはなかった。
斎と会う道は立たれたが、アレックスの元に「曲世愛」についての情報が飛び込んでくる。この情報を持ち込んだのは、誰よりも彼女に近く接近し痛みを負った正崎だ。彼はこのためにFBI特別捜査官に入っていた。
彼は曲世の見た目の変化の仕方、恐ろしい魅力で次々と犠牲者が出たことをアレックスに告げる。しかし、すぐに信じられる話でもない。
とにかく正崎はハートフォード市長に直接会い、彼が曲世と接触した可能性がないかどうか調べ始める。曲世の写真を見せたり、行動履歴を見返してみるが接触があったようには思えない。だが、自殺法導入宣言があった前日に彼が赴いたとある施設に、市長宛に電話がかかってきていたことが判明する。
施設の性質上録音がなされていたために、その音源を聞いてみると、曲世から市長宛に電話が掛けられていた。しかし内容を聞くと市長と言っているはずのところが、正崎あてに聞こえるトラップが仕掛けられていた。
途中で不自然に入るノイズに、何か意味がありそうだが……。アメリカまでわたって曲世を追いかける正崎だが、曲世への恐怖みたいなのに取りつかれているようにも見える。追い詰めようとしているのに、追えば追うほど正崎が追い詰められているようだ。
アレックスはこの件をしりどのように対処するのか? そして正崎は曲世にたどり着くことができるのか……?
(文=三澤凛)
アニメ『バビロン』世界規模で広がる自殺法…このパンデミックを防ぐことは不可能!?第9話のページです。おたぽるは、アニメ、作品レビュー、ライトノベル、マンガ&ラノベ、野崎まど、バビロンの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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