アニメ『バビロン』斎拉致計画が頓挫…… 瀬黒の拷問の描写がやばすぎる第7話

アニメ「バビロン」公式サイトより

【読む劇薬】と呼ばれた小説家・野崎まどさんのサスペンス小説「バビロン」シリーズのTVアニメ第7話がオンエアされた。

第7話「最悪」

 公開討論に登場した少年の正体に世間は驚愕する。隠し玉を逆手に取られた野丸に成す術はなく、正崎達は予定通り齋の拉致作戦を開始する。問題なく任務が遂行されていく中、ある異変が静かに起き始めていた。

 番組の冒頭に「この番組はフィクションであり~」という通常の文言に加え「特定の思想、信条を肯定する内容ではなりません。また、この作品には一部刺激的な表現が含まれます。児童および青少年の視聴には十分ご注意ください。」という注意書きが差し込まれた。

 前回登場した少年の父親が、斎本人だと判明したところから物語は始まる。

 この父子の対話は、見るものをハッとさせる部分を多くはらんでいた。それは少年が病を患っており、心臓の手術を必要とする体であること。斎は自殺を望み、死んだあとはその心臓を息子に渡したいと考えていること。

 現在の法では日本だろうと世界だろうと自殺者の心臓は渡せない決まりとなっている。だが斎はそれを変えたいと息子に語り、聞かせるという手法を使って、国民全員が理解できるようにかみ砕いて話す。
 
 人間は死を怖がっている。しかし、それを受け入れて理解することで、上手くいくことが沢山ありそれを身をもって証明したい。そのような内容を語る斎の言葉に視聴者はいつしか引き込まれ、自殺法の賛成派が反対派を上回ること事態に。

 斎の圧巻のパフォーマンスに国民が飲まれる中、正崎たちは拉致計画を進めるために動き出す。順調にポイントを通過していったのだが、通過後に待機しているはずの仲間たちと連絡が取れなくなった。不審に思った瀬黒が様子を見に向かう。

 そんな折、急遽斎の妻子についていたはずの九字院から無線が入る。彼は血だらけのパニック状態で正崎の前に現れ、斎の妻こそ、彼らが追っていた曲世そのものだったと告げる。

 九字院は曲世に会い、ただ耳元でささやかれただけだったにもかかわらず、猛烈な自殺衝動にかられてしまう。それに上がらうために自身の脚を撃ち抜き、正崎に事実を伝えるため戻ってきたのだった。

 曲世のささやきの前に九字院は理性を失った。それは男性なら味わったことがあるという射精感に似ているそうだ。あの抗えない快感が襲ってくるという。ただ耳元でささやかれただけで。

 正崎にその事実を告げると、緊張の糸が切れたのかもしれない。九字院は自らの手で銃の引き金を引き、脳天を打ち抜いた。その表情は笑顔で満ち足りた顔をしていた。

 九字院が亡くなった後、他の捜査官も全員自らの銃で自殺。さらに瀬黒も行方不明になっていることが発覚した。成すすべなく仲間が全滅した正崎。自責の念と恐怖と不安様々な感情が彼を襲う。

 そこに、行方不明の瀬黒からURLが張り付けられたメールが届く。そのURLにアクセスすると、そこに映るのは曲世と下着姿で縛り付けられている瀬黒の姿。

 見るからに不穏なこの動画。曲世は正崎に以前話した「勇者」についての話を覚えているかと問う。自分と正崎の違いはそこだけだと。正崎は正しい環境で育ったから悪がどんなものなのかわかってない。だから悪とちゃんと向き合って考えてほしいと訴える。

 とても軽やかに明るい声で、いたずらをする子供を諭すように、いい話をしているかのように語りかけた。おので、瀬黒の手首、足首、首に描いた点線にそって、彼の体を切り刻みがら。

 この瀬黒を少しずつ裁断していく描写は恐ろしすぎた。タイトル通り「最悪」の出来事。どんなに正崎が「やめてくれ」「考えるから」と懇願しても曲世はやめてくれず楽しそうに瀬黒を切り刻む。

 本当にとんでもない回。しかも、次回の放送は年末。丸ッと一か月近く放送がない。こんなに長くこの後味の悪さを引きずることになるとは。

 怖いもの見たさで続きを待ちたい気持ちと、もうこの先を見るのがためらわれる気持ちが半々だ。アニメを見てこんな気持ちになったのは初めてだ。いったい物語はどの方向に向かっていくのか……。
(文=三澤凛)

アニメ『バビロン』斎拉致計画が頓挫…… 瀬黒の拷問の描写がやばすぎる第7話のページです。おたぽるは、アニメ作品レビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

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