ドラマ『ひとりキャンプで食って寝る』健人の”生きる”はキャンプで缶詰を食べること…壮大なテーマとなった第11話

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「ひとりキャンプで食って寝る」より

 ひとりキャンプをテーマに、奇数話・偶数話で主人公が入れ替わるという新しいスタイルに挑戦した期待のドラマ『ひとりキャンプで食って寝る』の第11話がオンエアされた。

 健人編最終回は、天空キャンプ。山の頂上にあるキャンプ場を目指しながら道の途中で一回缶詰休憩を入れるシーンからスタート。

 途中で道具広げる方が疲れてしまいそうだけど、キャンパーの人はそういうの気にしないのかな。火を使って牡蠣を炒めてビールを一本。まだまだ先は長いのにビールを飲んでしまったことで登山の足も少しゆっくりになったところで、座り込んでいる老人の姿が。

 落とし物をしたところから話しかけられてしまい、頂上まで荷物持ちをすることに。なんだかんだいって実はいいやつ。
 おじいさんと呼ばれることを嫌い、剛田さんと名前を呼ぶことを強要するけっこう頑固なこの方、足腰が弱ってきているとはいうものの案外しっかり歩いていたがやはり途中からばててくる。
 またしても途中休憩でごはんタイムをとる二人。剛田さんも健人と同じく缶詰が好きなようで、五目御飯の缶詰を健人に分けてくれる。健人も彼にオイルサーディンの缶詰をおすそ分けするなど、だんだんと打ち解けてきた。

 ぽつりぽつりと自身のことを語り始める剛田さん。どうやら缶詰好きは奥さんの影響らしく、山登りもずっと奥さんとやってきていたようだ。キャンプ歴も70年と、かなり年季が入っているが、今は一人。今日は奥さんの命日だという。

 二人はまた登山を再開し、間もなく頂上。力を合わせ剛田をひっぱりなんとか登頂! 剛田さんはそこで「ありがとう」と言いながら花を手向ける。一緒に、この山を登った思い出があるのだろう

 登り切り、テントをはる準備を進める中薪拾いを手伝う健人。しかし健人が拾ってきた薪は針葉樹ばかりで、火のつききはいいが煤も多く出てしまい、持ちもよくないものばかりだという。健人の人柄をみて、どういうものが良いのか、今後の人生の指針になるような言葉を送り、ここで二人は別れることとなった。
 
 人生の先輩とこういう形で出会い、話ができる機会なんてそうそうない。健人はどこか自分に似た老人を見て、色々と思う所があったようだ。

 健人は一人になり、登山のご褒美として北海道産の牡蠣を食し準備を整えてメインイベントである、モトカノからの手紙の開封を行った。届いてすぐに読む勇気が持てずに、ここまで持ってきたのだ。意を決して封を開けるとそこには「あなたには私が決して踏み込めない宇宙があった さようなら」という文字が。

 何度も何度も読み返しす。一夜明けて鰻の缶詰とごはんでちょっと豪華な食事をし、彼女の手紙を燃やし、いつものようにテントを片付け山を下りた。

 「生きるのだ」というナレーション。彼の生きる、はキャンプに赴き、缶詰を食べる。その中にある。

 キャンプにはそれぞれ物語がある。何を求めてそこにいくのかは人それぞれ。その一種の健人の場合をのぞかせてもらったような気持ちだ。このドラマを見始めてからスーパーの缶詰コーナーが気になるようになった。
(文=三澤凛)

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