ドラマ『ひとりキャンプで食って寝る』恋人と大喧嘩した女性と愚痴を肴に酒を酌み交わす七子 意外な優しさを見せた第10話

「ひとりキャンプで食って寝る」より

ひとりキャンプをテーマに、奇数話・偶数話で主人公が入れ替わるという新しいスタイルに挑戦した期待のドラマ『ひとりキャンプで食って寝る』の第10話がオンエアされた。

キャンプ道具を持って海岸へとやってきた冬子(山下リオ)と順平(中島歩)。ひとりキャンプを楽しみたい冬子とは違い、何事にも人の意見を求め一人では何も出来ない順平の行動に、冬子は鬱陶しさと不満を感じていた。しかも、冬子が不満に感じることは他にもあり…ついに二人は大喧嘩をしてしまう。
その頃、同じ海岸で釣りを楽しんでいた七子(夏帆)は、昼間に自分で釣ったメジナを調理していた。そこへ、テントを被ったまま歩く謎の男が…

 七子ではない別の女性冬子が不機嫌そうに歩き、そのあとを彼氏の順平が色々おしゃべりをしながらついていく。

 あきらかにイライラしている冬子。まるで気にせずのらりくらりしている順平。「どこにテントはる?」と聞かれても「好きなところにはればいいでしょ?」と冷たい冬子。明らかに喧嘩をしている。

 全部自分でできる冬子に対し、キャンプに来たのは初めてなのか順平はなにもできない。音を上げて冬子に泣きついてきた。

 だが順平は冬子の一人キャンプをバカにしていた。それにもかかわらず、ご機嫌とりのように勝手にキャンプについてきていた。冬子がイラつくのもわかる。

 それなのにさらに逆切れする順平。これは付き合っていくのは大変だろう。とにかくキャンプ場から順平が退場。やっと一人キャンプにいそしもうとすると、そこで調理中の七子と遭遇する。

 初対面の七子と冬子。だが順平のウザ絡みを見ていたので冬子が訳ありなのをすぐ理解。いつもならつっけんどんな態度をとる七子も彼女を受け入れて一緒に飲み始める。

 冬子は七子の作った料理を食べて、現状を話しつつ泣く。見ず知らずの素性を知らない女同士が出会って酒を飲み交わす。誰かれかまわず愚痴りたいときってある。

 たらふく食べて飲んで、酔って泣いて七子のテントに一泊した冬子。翌日、自分のテントに戻るとテントの中で眠りこける順平を発見。一晩たつと怒りも収まり、水に流そうという気になってくる

 そんなわけで仲直り? をしたふたりは七子の元に訪れ朝食をとる。七子と冬子がとった魚をいれたパスタをくだらない話をしながら食べる。ゆるゆるでだめそうな順平とはこれからも喧嘩が絶えないだろうことは想像に難くないが、それでも二人は七子と一緒に飯を食う。

 きれいな解決なんて日常にはない。そう思わされてくれる終わり方だった。この飾らない一期一会を覗き見できるのがこのドラマの醍醐味だ。
(文=三澤凛)

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