FANZAやDLsiteで「催眠」がNGワードになっていた 原因として考えられることは?

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 これはなにが目的の規制なんだ……。アダルト総合サイト「FANZA」で新たな用語の規制が始まり、一部のエロ愛好者の間で話題になっている。

 エロ業界において、世間の顔色をうかがって特定の用語の使用を避ける「自主規制」というものは、けっこうな頻度でおとずれるもの。かつて筆者もエロゲー雑誌で「しばらく凌辱という単語は使わないように」という指示を受けたこともあった。また、エロゲーの倫理審査において「レイプ」という言葉がNGになっていた時期というのものある。

 陰惨な事件や性犯罪が発生し、それに規制を求めるブームが起きたりすると、ひとまずは緊急避難的に頭を下げることは幾度も繰り返されてきた。

 それは性表現と規制の歴史を知っている人ならばよくご存じの話。でも、これは驚いた。筆者が最初に目をしたのは、そのジャンルの制作者たちのツイートである。

 そのジャンルとは「催眠音声」。なんと「催眠」という言葉が禁止となり伏せ字にすることを余儀なくされたのである。すでにFANZAではジャンルのタグはなく「催眠」の文字はすべて「催○」に置き換えられている。

 説明文は白丸での伏せ字なのだが、タイトル部は黒丸での伏せ字なので、なんだか余計に卑猥になっている感じが。なお、同業他社である「DLsite」でも同様の事態が発生している(こちらはタグは生き残っている模様)。

 こうした時に考えられるのは、決済会社のガイドラインの変更。クレジットカードの決済会社が特定の表現を用いて作品を拒否したりして対応を余儀なくされる事例は、これまでにも幾度か見られている。

 多数の決済を利用でき、文字通りエロの最大手となっているFANZAだが、決済手段を運営するいずれかの会社から「催眠」に対して物言いがついたのだろうか。

 とはいえ、この程度で動揺する催眠ジャンルではないはず。こんなよくわからん規制に負けず、もっと快感で神経をゴリゴリと削ってくれる作品をリリースしてくれると期待してる。
(文=昼間 たかし)

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