アニメ『僕のヒーローアカデミア』原作と微妙に違う描写が物足りない?第69話

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『僕のヒーローアカデミア』公式HPより

 「“無個性”」だった主人公が最高のヒーローを目指して成長していくヒーローアニメ『僕のヒーローアカデミア』。第69話が放送された。

第69話 嫌な話

 大阪での事件から数日後。デク、切島、お茶子、梅雨ちゃんのインターン組、ビッグ3、相澤やグラントリノらプロヒーローはナイトアイに呼び出され、そこで会議が行われる。天喰が撃たれた銃弾には“個性”そのものを壊す薬物が仕込まれており、薬には人間の血や細胞が含まれていた。薬の出どころは死穢八斎會。若頭のオーバーホールが、対象の分解・修復が可能である自身の“個性”と壊理の体を使って薬を作り出していたのだ!壊理を保護できなかったことを悔やみ責任を痛感するデクとミリオ。彼らは今度こそ壊理を救い出すことを決意する!

 インターン活動に出かけるデクは、全く同じルートをたどるクラスメイト、切島・お茶子・梅雨ちゃんを訝しむ。全員が同じ場所に集められるなど考えてもいなかったのだ。原作ではこのシーン、デク以外のみんなが梅雨ちゃんの舌を真似るシーンがあってかわいかったのだが、その描写なかった。残念。
 
 集合場所には切島達クラスメイトだけではなく、彼らのインターン先の人間・さらには地方のマイナーヒーローや、グラントリノたちまでもが揃っていた。この集まりはナイトアイが死穢八斎會が持つ最悪な実態を知らしめ、それを取り締まる手段を得るためのものだった。

 彼らが確実に何か行動を起こしているのだが、その証拠はまだつかめていない。敵連合との接触なども噂されるが、そこに至るものは見つかっていなかった。だが以前切島たちがかち合ったチンピラに会った。彼が天喰と切島に撃った個性を消す弾丸がそのとっかかりだったのだ。

 その弾丸は各地のチンピラたちに枝分かれして仕入れられているという代物で、なかなか表には出てこないもの。しかも撃たれたものは1日程度で、効果が切れるとあってなかなか手がかりがつかめなかった。切島は硬化の力でその弾丸をはじいた為に実弾をてにいれることに成功しその成分が調べられた。

 その成分の仲には、人の血液や細胞が含まれていること、さらに死穢八斎會のオーバーホールの個性は解体・修復ということから誰かしらの人体を使ってこの弾丸を作っている可能性が浮上した。

 チンピラなどに配られているこの弾丸は試作品で完成品ができたあかつきのために宣伝として配っているとしたら……。さらにこの弾丸に使用されている血などに用いられているのはデク達が出会った彼の娘なのではないかと予想されることも語られた。つまりあの年端もいかない彼女はオーバーホールによって兵器作りの材料とされているのだ。

 原作では震える線でデクとミリオが最悪を感じている描写が、読んでいる側の不安をあおる描写がとても良かったのだが、アニメだとそれが控えめであった。

 彼らは、あのとき救ってあげられなかった少女がどれだけ大変な目にあっているのかを知り、救えなかったことを悔しくそして責任を重く感じていたのだ。もちろんデクたちの責任ではない。だが、ヒーローとしてやはりそういうわけにはいかない。ひどく落ち込む彼らの前に相澤先生が現れて正規の活躍をしていこうといってくれたことが、デクたちの気持ちを後押ししてくれた。

 こうして、彼らはエリを救うために死穢八斎會を追うこととなる。火中のエリはあの時デクが彼女を救おうと抱きしめてくれた時のことを思い出していた。死穢八斎會の中でエリに触れるときにあんなにやさしく触れることはないと、あの手が特別だったことを思い出して泣くのだった。

 果たして、デクたちヒーローは彼女を救い出すことは出来るのか……?
(文=三澤凛)

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