『サクセス即興フェスティバル!』台本ナシの一発勝負に視聴者もハラハラしっぱなし! 

 2.5次元舞台で大人気の俳優による本番一発勝負のテレビ演劇第6話『サクセス即興フェスティバル!』がオンエアされた。

第6回 「サクセス即興フェスティバル!」
都会の片隅にひっそりと佇む一軒のアパート「サクセス荘」。そこには、“ひと旗あげたい”と成功を夢みる若者たちが住んでいて、いつか必ず夢を叶えて巣立っていくという伝説があった…。
今回は「サクセス荘」恒例のお楽しみ会として、即興劇にチャレンジ!2チームに分かれ、「お題」と芝居の「ジャンル」だけ決められ、その他は自由に演じなければならないエチュードや、全員参加型も!果たしてどんな展開が待ち受けているのか?

 今回が過去最高に面白かった。これを待ってた! テレビで演劇をやっても、そのハラハラ感は画面越しにはなかなか伝わらない。しかし、即興演劇となれば話は別だ。

 筋書きもない、台本もない。決められているのはお題だけ。それだけに役者の力量も、ハプニングも、ハラハラ感もに視聴者が楽しめる良企画だ。

 まず7名を2組にわけ、お題と芝居のジャンルを決める。その結果、

・黄色チーム:ゴーちゃん(和田雅成) ノブ(高野洸) サー(荒牧慶彦) ユッキー(髙木俊)
・白チーム:チャップ(定本楓馬) ヒッピ(寺山武志) ミスター(高橋健介)

 となった。先行は白チームでお題は大家族。ジャンルはミュージカルとなり、すぐさまスタート。

 この白チームが最高に面白かった! 印象が薄かったヒッピの底力が大爆発。場面を作り、役割を設定し、そして場を沸かせながらメンバーを引っ張っていく。

 そこにチャップが自分のアイデアを追加し、ヒッピが作った展開をさらに広げるいいコンビネーションを見せた。

 対してミスターは場にのまれたのか、自分のことで手一杯。流れが悪く、自分がどんなキャラクターなのかを見せるのが曖昧になっていたように思える

 それでも大爆笑を勝ち取った白チーム。対戦相手のチームに大きなプレッシャーを与えることにも成功した。

 そしてその黄色チームはお題が「伝説の少女」、ジャンルが「キッズ」とやや高難度。

 黄色は司会のユッキーも参加して、4名での即興演劇。このメンバーの中で特に注目はサー。彼は番組冒頭からずっと「サー」というキャラクターを貫いているところが毎回素晴らしい。突飛なキャラだからか、キャラが作りやすいのか、いつも「サー」然としているところに好感が持てる。
 
 即興演劇の中でも、当初サーが「伝説の少女」として場に出てきたが、速攻でユッキーが否定。プランを一瞬失う「サー」だったが相手を否定せず、きちんと場の流れにのっかり「キッズ」というジャンルにのっとった踊りを披露し、まわりを巻き込んでいく。

 ゴーちゃんは、出方をうかがいすぎて出オチのようになってしまった。だがあの出方をしたことでちゃんとオチがついて結果よかった。白チームに比べると盛り上がりには欠けるが、ストーリーはキチンとありオチもついた即興劇となった。

 最後は全員参加でテーマを決め、出てくる順番を決める形で即興劇をやることに、お題は『決闘』出てくる順番は、ユッキー→ヒッピ→ミスター→ゴーちゃん→チャップ→サー→ノブ。

 内容はひたすらにカオスであり、オチも弱くはあったが面白い即興劇を作り上げるメンバーたち。

 今回即興劇で実力を見せつけたメンバーはサクセス荘の中でも比較的年齢が高めのメンバーたち。やはり場数がこなしているだけあり、基本的な芝居や場の作り方を心得ている。自分の役割を瞬時に判断することに長けていると感じた。

 またこういう企画で1話やって欲しい。今回いないメンバーの即興も見てたい。最終回までにもう一度お願いしたいところだ!!

(文=三澤凛)

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