第4話レビュー

『グランベルム』キャラ多すぎ、謎多すぎでいまいち世界に浸れない…

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TVアニメ『グランベルム』公式サイト

 『Re:ゼロから始める異世界生活』の注目コンビが手掛けたオリジナルアニメ『グランベルム』第4話がオンエアされた。

 このアニメの評価が未だできないでいる。つまらなくはない。しかし面白くて先が気になるというわけでもない。人数が多すぎてキャラの把握が難しいのと、まだ話の核がはっきりしていなくて、どこを追えばいいのか整理できないのが原因だ。

 誰が勝者となるのか、という単純なバトルの結果を求めるにはバトルシーンが乏しく、人間ドラマを描くにしては各々の真意が見えてこない。まだまだ視聴者に見せられているカードが少なすぎる状況だ。だけどここで切るのはもったいないので視聴を続けている。

 林三姉妹の動向が今回のメインだったが、この姉妹にも謎が多い。戦いも遠隔攻撃が主で、フィールドでも敵から見えないように隠れながら戦うスタイル。現実世界でも自分が魔術師であることが悟られないように気を付けているなど、見た目に似合わず慎重な行動を取る。三姉妹の長女である寧々が、なぜ中学生の恰好のままなのか。彼女たちの母親がどうなったのか、などがゲーム参加の理由なのだろうか。

 グランベルムの夜が明けて、寧々たちはもちろん他の参加者たちも様々な動きを見せる。
アンナは戦いの最中に言う事を聞かなかった水晶を叱責をするが、笑顔で「にっこり」と告げられると口をつぐむ。この水晶、言葉は柔らかいが本性が全く見えず、この「にっこり」にも何か意味があるように思われる。「下級魔術師の家柄の分際で」とアンナに言われていたことから、身分は低いのかもしれないが、何か秘密を握っているのだろうか。毎回血管がブチ切れそうなアンナ様。戦場でも現実世界でも彼女に安息の地はないのか……。

 そして前回から参戦した九音。耳がいいのか、音を頼りに満月たちにたどり着き共闘を持ち掛ける。その話を聞いていた寧々もその話に乗りそうだがここはどうなるのか。誰かと共闘しても、最終的にはそのメンバーとも戦わなければならなくなる。新月は満月に「いずれ私と戦うことになったらどうする?」と問うが満月の答えは「戦うことは無い気がする」というもの。これ絶対フラグ……。絶対戦うじゃん。もしくは最後に残るのは新月じゃないから満月とは戦わないよ、の意だったりして。だとしたら満月が怖い。戦いの際にも天性の勘の良さみたいなものを見せた満月。一体彼女の力は何故生まれたのか……。

 次週予告での満月が涙を流しながらやばい顔をしているカットがあったので、物語は大きな展開を迎えるようだ。本当、つまらなくはない。分からないだけで。全編みたら面白いのかどうか。劇的展開を期待している。
(文=三澤凛)

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